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目を開けるとそこは一面の黒い薔薇。俺は黒いシャツに黒いズボンを履いていて、何もかもが真っ黒だった。
誰かの足跡が聞こえたその方向に振り返るとそこには黒いワンピースをまとった少女が立っている。
「お前は…?」
覚悟を決めて聞くと少女が目を開いた。その目はとても綺麗な青色で何故か目が離せなくなった。
二人の間に漂う沈黙に困惑していると少女が口を開いて言った。
「早く、思い出して」
その言葉を聞いて思い出すのは__
'友達だよネェッ?!?!!'
'あ''、かはっ…'
黒い薔薇がどんどん枯れていく。俺の足元の薔薇がはじけて赤い液体を飛び散らせた。
それに続くように次々と黒い薔薇がはじけて真っ赤に染まっていく。
『何で皆殺したの』
そう聞いてくる少女は固まって動けない俺の首をゆっくり締めていく。
苦しくて遠のいて行く意識の中、少女はだんだんぼやけて俺の姿に変わった。
「もっと、もっと」
俺が、俺にそう言った。
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作者名:ちゃんかな | 作成日時:2016年7月13日 18時