チャンピオンロード (ページ9)

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第9話【silk side】ページ9

ｼﾙｸ「もしもーし、A？」

『なに？』

ｼﾙｸ「今何してんの？」

『仕事』

ｼﾙｸ「手開くならちょっと病院迎えに来てくんね？」

『何したの？』

ｼﾙｸ「足やらかした」

昨日フィールドアスレチックに行ったら、前日雨降ってたってのもあって手が滑ってわりかし高い場所から落下。
右膝が脱臼しまして、何時もなら自分で嵌めれるんだけど炎症みたいなん起こしてパンパンに腫れちゃったのね。
んで、病院来たのはいいんだけど痛くて動けなくなりました。
ンダホもぺけも用事で迎えに来れる奴が居ないから仕方なくAに電話。

『わかった、行くわ』

ｼﾙｸ「ごめん、頼む」

仕事中申し訳ねーな。
お詫びに売店でコーラ買ったろ。

ｼﾙｸ「ゔぅう～、いだい」

五分もしない病院内の場所が遠く感じる。
買い物を終えてひょこひょこ歩いてたら丁度Aも来てくれて、何も言わず荷物持って肩を貸してくれた。

『良くもまぁ、骨外れて自分で治そうと思えるな』

ｼﾙｸ「慣れてるし…慣れんのもどうかと思うけど」

『俺なら無理』

ｼﾙｸ「今度一緒にアスレチック行こうぜ」

『話の流れ…絶対脱臼するじゃん』

ｼﾙｸ「水上水上、見付けたんだよね一つ」

『んー、考えとく』

行かないって断言しない辺り優しいんだよな。
何だかんだで来てくれる。
まぁ、俺の足治ったらだけど。

ｼﾙｸ「そういや仕事途中だよな？」

『終わらしたよ、大丈夫』

ｼﾙｸ「んじゃ、Aの家行きたい」

『良いけど何も無いよ。マサイ来るし』

ｼﾙｸ「マサイも来んの？んじゃ飲み物足りねーな」

『買ってくれたんだ。このままコンビニ寄ろうよ』

ｼﾙｸ「賛成！」