チャンピオンロード (ページ8)

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第8話【silk side】ページ8

コンビニの袋を下げながら｢あちー｣とやって来たぺけとモトキ。
リビングに入ってきた瞬間に見えたカメラに二人は固まる。

ﾓﾄｷ「おはよーございますぅ？カメラ回ってる？」

ｼﾙｸ「あー、セカンダリ。ちぃも居るからさ」

ﾍﾟｹ「うお…ちぃちゃんだ」

ﾏｻｲ「おはよ」

ﾝﾀﾞﾎ「コンビニ行ってきたの？」

ﾓﾄｷ「ぺけが朝ご飯食べてなかったから寄ってた」

二人共Aとマサイに挨拶したけど反応無し。
ぺけはお握り食べ出してるし、モトキも買ってきたジュースを冷蔵庫にしまってる。

ﾓﾄｷ「そういやちぃ今日仕事は？」

ﾏｻｲ「休みだよ」

ﾓﾄｷ「ちゃんとご飯食べてる？」

ﾏｻｲ「マサイが怒るから食べてる」

『マジでこいつ飯食わねぇもん、だからしょっちゅう俺ん家泊まり』

ｼﾙｸ「言われりゃそうだね、今日も泊まってたっしょ？」

ﾏｻｲ「仕事終わって直ぐ寝ちゃって」

急にモトキに話を振られた二人は驚いたようで一瞬顔を見合わせた。
確かに個人にしか分かんない話されると対応しきれねーから直ぐバレるもんな。
そんな不安を他所に個人的な話は進んでいく。

ﾍﾟｹ「そーいやマサイさー、この間教えてくれたイヤホンあんじゃん？」

『うん、』

ﾍﾟｹ「あれネットで見ると値段バラバラでさ、マサイ何処で買ったの？」

『あそこは確かー………』

それはやばい、分かるわけないだろ。
だってマサイじゃなくてAだもん。
一瞬静かになった双子は目で会話をして意思疎通を図ってる。
いや、すげーなお前ら単純に。

『あれでもワイヤレスとか種類あるから値段違うんだよ』

ﾍﾟｹ「あー、だからかー」

ｼﾙｸ「……あっぶね…」

これはこれで滅茶苦茶面白い。
けど、俺やンダホの反応を見てモトキが何かを気付いたらしく、ぺけとAの会話を遮った。

ﾓﾄｷ「ていうか一つ言っていい？」

『うん？』

ﾓﾄｷ「絶対企画やってるよね今」

鋭いツッコミを入れたモトキにンダホは思わずお茶を吹いた。
軽く肘鉄を喰らわせて、そろそろネタばらしの方向へ話を運ぶ。

ｼﾙｸ「因みに何の企画だと思う？」

ﾓﾄｷ「んん？」

ﾍﾟｹ「え？何何？」

ﾓﾄｷ「あっ！マサイじゃん！」

ﾍﾟｹ「ああぁー！ちぃこっちだ！」

これは過去ドッキリで上位に入るぐらいレベル高かったんじゃないか？
これで双子が本気出すと面白い事が分かったな。