チャンピオンロード (ページ17)

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第17話【silk side】ページ17

調理し終わって、匂いだけで既に噎せそうになる。
辛いものが苦手なンダホとAからどれを食べるのか選んで、最後に出した好みで辛さを変えられるラーメンは、辛味調味料を全て使い切るという条件で一番辛さに強いモトキが担当。
とりあえずまずはどのぐらいの辛さなのかを確かめる為に、皆一口食べた。

ﾏｻｲ「ごふっ」

ｼﾙｸ「大丈夫かマサイ！？」

ﾏｻｲ「ダメ、これダメだわ」

ｼﾙｸ「ちょっと飲み物各自用意して」

本場韓国の激辛料理とあって、インスタントでも侮れない程の辛さらしい。
という事は経験上早さの勝負になるな。
間を置くと辛さで口の中が痛くなる。

ｼﾙｸ「チクワいってみる？」

『……ごほっ』

ｼﾙｸ「大丈夫か！」

『痛い…辛いじゃない痛い…ダメだわ俺…』

ﾓﾄｷ「俺さー…調味料先に全部入れちゃったから色ヤバいんだけど」

ｼﾙｸ「真っ赤じゃん、他と比べたら分かるけど」

ﾝﾀﾞﾎ「スープだけ頂戴」

ｼﾙｸ「チャレンジャーだね、君」

ﾝﾀﾞﾎ「あぁあああ、ムリムリ！うぉえっ」

ﾓﾄｷ「ヤバいっしょ？」

辛いの苦手な癖に好奇心があるから彼は。
その辺YouTuberだなって思う。

ｼﾙｸ「それでは皆さん、手を合わせて！」

「「「「『いただきまーす』」」」」

そろそろいい歳の男達があっつい中激辛麺類を食べるもんだから至る所で噎せたり嘔吐いたり。
動画なるかなこれ。
ちらっと隣のAを見ると手が止まっていた。

ｼﾙｸ「ちぃ、休んだら余計辛(つら)いぞ」

『辛(から)いだけに？いたたたた、口いってぇ』

ｼﾙｸ「帰れま10だから！頑張れ！」

『…俺ここに住むよ』

ｼﾙｸ「諦めるのが早い！」