193）怒られるやつ ページ47
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「何、話してんのー？」
「あ、ユノくん、亜衣ちゃん！」
後ろから肩をポンとたたかれて、二人が立ってるのに気付いた
「ユノさん、亜衣さん、婚約したんですよねー？」
「おめでとうございます！」
「ありがとうー！」
二人が来てくれたことで、自然と話題は二人にいってくれて、ほっとした。
気づけば、さっきの胸にできたモヤっとしたものも消えていて
「ユノさん、知ってました？Aの彼氏も韓国人なの！」
「知ってるもの何も、同じ会社。いい奴だよ。」
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「俺もやっと、安心できる。」
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そう言って、優しく笑ってユノくんが頭をポンポンとしてくれた。
「また、出た。ユノさんのAが可愛くてしょうがない行動。」
「きっと、私と結婚しても、これは治らないよ(笑)」
と、亜衣ちゃんが言って、みんながワーワー騒いでいる時も
私は、ユノくんがチャンミンくんをちゃんと認めてくれていることがただ、ただ、嬉しかった。
チャンミンくん、何してるかな。
思い出してにやける私に、またみんながワーワー言った。
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「あ、Aじゃん。」
飲み物を取りに来ると、後ろから声をかけられた。
「あ、友哉。久しぶり。」
「久しぶりって、卒業ぶりだな(笑)」
大学時代はグループで仲良くしてたけど、卒業してからは連絡すら取っていなかった。
だけどすぐに、当時の話を思い出して、話し込んで笑い合った。
「A、綺麗になったね。」
急にそんなことを言われて
あ、これ、チャンミンくんに怒られるやつだ
冷静にそう思った自分に笑いそうになった。
一次会もそろそろお開きになる。
チャンミンくんに一通
“もう少しで、終わるよ”
メールを送ったら、すぐに返信が来た。
“もう、いる。”
すでに待ってくれてるチャンミンくんの顔がすぐに浮かんで
今度は本当に笑ったら、友哉に不思議そうな顔をされた。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年10月29日 19時
