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152）車 ページ5
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土曜日、朝10時
“着きました。下まで一人で降りてこれる？”
携帯に、過保護なメールが一件届いた。
急いでマンションの前まで行くと、チャンミンくんが立っている。
「え！！」
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「チャンミンくん、車、持ってたの？」
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「はい。点検お願いしてて、やっと返ってきました。」
知らなかった。
チャンミンくんの後ろには、黒のセダンタイプの輝いた車
車のことはよくわからないけど、かっこいいことだけはわかる。
「かっこいいー！」
「今日は、これでドライブ、行きましょう。」
スマートに助手席を開けて、エスコートしてくれる。
しかも、左ハンドルの外車。
驚いている私に気づいたのか、
「どうしても...右ハンドルは、運転しにくくて.....」
困ったように、言い訳する。
かっこいいのに、かわいい。
胸がキュンとした。
「こんなかっこいい車乗るの初めて。ドキドキする。」
言ったら、優しく頭をポンポンされた。
そして、助手席のドアを閉めて、運転席に乗り込む。
「行きまーす。」
ハンドルを握る逞しい腕、楽しそうな綺麗な横顔
そして、“まーす”伸ばし棒チャンミンくんに
さっきよりもドキドキした。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年10月29日 19時
