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182）許せないこと-cm ページ36
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「どういうつもりですか？」
人のいない、会議室で向き合う。
「昼のこと？どうって、あのまんまだけど。」
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「俺が誰に、何を伝えようと、勝手だろ？」
笑わず、少し挑発的にも取れる態度の宮下さん。
そういうことじゃなくて.....俺が言いたいのは.....
「そうです、自由です。でも...」
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「あんなところで言ったら、少なからず彼女は傷つきます。」
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「あなたの立場だってあるし、多くの人が見てるし、彼女を困らせるだけじゃないですか。」
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「彼女のことが本当に好きなら、もっと違う形で伝えることだって、できたはずなのに。」
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「俺は、Aさんが、傷つくのだけは、許せません。」
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「えらそうで、すみません。」
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言い終えた俺をしばらく黙って見つめて
そして、少し寂しそうに笑って話し出した。
「確かに、君の言う通りかもね。」
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「自分でも、大人気なかったなと、思ってる。」
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「だけど、彼女が君に小さく手を振ってるの見たらさ....」
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「何か....自分でも、我慢できなかったんだよね。」
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「負け戦に挑んでいく、俺の気持ち、わかる？」
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「あの後、彼女が何て言ったか、教えてあげようか。」
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年10月29日 19時
