176）一番-cm ページ30
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「A....さん？」
「.....ふふっ...はははは」
俺の腕に抱きついて、笑ってる......？
「嘘、でしょ？二人が飲む約束してた、なんて。」
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「だって、ユノくん、演技下手すぎだし(笑)」
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「笑うの我慢してたんだから。」
そう言って、声を出して笑ってる。
全部、バレてる。
やっぱり、こんなことしないで、普通に来ればよかった。
堂々と、Aさんの彼氏ですって、自惚れでも何でもいいから、言えばよかった。
「すみません。こんなこと、して。」
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「二人きりって、焦って....来ても、結局、どうしていいか、わかんないし...。」
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「俺.....かっこ悪いな...。」
よっぽど、ユノヒョンの方が男らしくて
宮下さんは話をまわしてくれて、大人で
なのに、俺は、何してるんだろう。
俯く俺の腕をAさんは更にギュッと抱きしめた。
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「そんなこと、ないよ。」
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「私を、心配して来てくれたんでしょ？」
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「私は、チャンミンくんが一番、かっこいいと思ったよ。」
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「私にとって、チャンミンくんが、一番。」
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「来てくれて嬉しかった。ありがとう。」
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可愛らしい笑顔で笑う、Aさん。
「.......Aさん、家、行っていい？」
「もちろん。」
早く、強く、抱きしめたい。
「あ、この間買った、チャンミンくんのルームウェアの出番だね！」
「........着ないかも。どうせ、すぐ脱ぐから。」
「................。」
赤くなって、照れるAさん。
俺は、あなたが好きで、好きで、たまりません。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年10月29日 19時
