i love you (ページ43)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:82,236 hit

43）手作り弁当-cm ページ43

.

月曜日、昼

毎週月曜日は、キュヒョンと社員食堂に行く。

いつもより浮かれた足で、食堂に行くと、すでにキュヒョンがいた。

『遅い。』

『悪い。』

いつもはそのまま、食券を買うのに並ぶけど、今日はそうしない。

『並ばねーの？』

キュヒョンが聞く。

そう、その言葉待ってました。

『俺、今日、並ぶ必要ねーから！』

手に持ってた袋を上げて、キュヒョンに見せる。

さっき、受け取ったAさんの手作り弁当。

やばい、ニヤニヤが止まらない。

.

『で、何でそんなことになったんだよ。』

『ん....？』

質問に答えずに、開いた弁当に夢中になる俺に、キュヒョンは笑った。

『チャンミン、きもいな(笑)』

『何とでも、言え。』

弁当は2段になっていて

一段目は、おにぎりが3個、きれいに詰められてる。

それも、のり、混ぜご飯、ごましお、と3種類見た目も違う

二段目は、おかず。

たまご焼きに、からあげ、きんぴらごぼう...

できれば、食べないで、とっておきたい....

.

どれも、これも、美味しかった。

Aさんのたまご焼き好きかも....

きんぴらごぼうも好きかも.....

じゃなくて、Aさんが作ったものなら、何でも好きなのか

気付いたら、もっとにやけた。

『幸せそうだね～』

少し呆れ気味のキュヒョン

『本当は、冗談のつもりで言ったんだ。お礼は手作り弁当でいいって。』

.

『そしたら、本当に作ってきてくれてさ。』

.

『それって、俺を考えて作ってくれたってことだよな....それが一番嬉しい。』

素直な気持ちを語る俺を、キュヒョンは優しく見守った。

『俺、やっぱりAさん、好きだわ。』

『チャンミン。可愛いな。』

『おう、何とでも言え。』

キュヒョンは、また笑った。

.