42）勘 ページ42
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私が、チャンミンくんを！？
「加奈ちゃん....何で、そう思ったの？」
知実はあまり驚いてないようだけど、体を前のめりにして聞いた。
「すみません....いきなり、変なことを。」
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「でも、私、お二人の話を聞いてて思ったんです。」
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「Aさんは、今まで元彼さんのことを考えたくなかったと言ってましたけど....」
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「でも、ちゃんと思い出して、泣いたってことは...」
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「ちゃんと、向き合いたいってことなのかなって...」
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「向き合って、前に進みたいってことなんじゃないかって。」
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「そのきっかけが、チャンミンさんの歌だったのかな、って。」
「でも.....それで、何で私が...チャンミンくんを.....？」
「それは....私の勘です！！」
自信満々に言い切る、天然な加奈ちゃんを見て、知実と二人で笑った。
「でも、チャンミンさんといるAさん、可愛いですよ？」
今度は加奈ちゃんが、とびきり可愛い笑顔を見せてくれた。
私が....チャンミンくんといると...可愛い....？
「ちょ、ちょっと、からかわないでよ！」
加奈ちゃんの話を聞いて、腑に落ちた自分もいて
何がきっかけであれ、前に進みたいと思い始めたのは事実
だからと言って....
私が....チャンミンくんを....好き....？
いやいやいや......まさか.......
でも、お礼は手作り弁当でいいと言われ、
それがチャンミンくんの冗談だとも思わず
迷わず作って、さっき手渡したのも.....
私がチャンミンくんを好きだから......？
いやいやいや.....ないないない....
まだ、違う
ん.....まだ？
これから、好きになるってこと....？
いやいやいや..........
自問自答を心の中で繰り返す私
だから
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「チャンミンさんは、もうAさんを好きだと思いますけど....」
「あ、加奈ちゃんもわかってた？Aを見るチャンミンくん、優しいよね。」
「はい。こっちが照れます。」
「Aには、内緒にしておこう。」
「お似合いですね。」
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二人がこんな会話してること、ぜんぜんわからなかった。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
