41）事情聴取 ページ41
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月曜日、お昼
今日は久しぶりにランチに出る。
事情聴取のため、知実と
そして、あの日誰よりも心配してくれていたという加奈ちゃんと。
「心配かけて、ごめん。」
「ほんとだよ〜」
「でも、Aさんが元気そうでよかったです。」
「で、要するに....あの二人の歌を聞いて、」
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「今まで考えないようにしてた元彼のことを思い出して、」
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「つい、泣いてしまった...と。」
「うん....そう、です。」
説明したことを、何も知らない加奈ちゃんにもわかりやすく、知実がまとめた。
嘘は言ってない.....
二人の歌を聞いて、元彼を思い出した。
この気持ちは、まだ未練があるのかなとも思う。
ただ、チャンミンくんに感じた気持ちは二人に言っていないだけ。
「私....知らなかったです、そんなことがあったなんて....」
「わざわざ、言うことでもなかったしね....でも、今こうして話聞いてくれて、私は嬉しいよ。」
悲しそうな顔をしてくれた加奈ちゃんが、やっと笑ってくれた
「私は....Aが泣いてくれて、嬉しかった。」
「え？」
「だって、別れた後だっていっさい泣かなかったじゃん。私だけ号泣してさ。」
「だって...なんか、実感なくて。それに、考えたくなかったというか....」
「まあ、わからなくもないけど。だから、ちゃんとAが泣けたんだ....って思ったら、嬉しかった。」
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「本当、心配だったんだからね....」
私を思って、また泣きそうになる知実を見て、私も泣きそうになった。
「....ありがとう。」
「それにしてもさ.....チャンミンくん、歌、上手かったね。ユノさんも上手だけど、なんかチャンミンくん...ずるかった。」
「.....だよね。」
「うん。あれはAじゃなくても、泣くかも。」
知実と会話をしていると、ずっと何かを考えていた加奈ちゃんが
突拍子もないことを言った。
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「.....Aさん。チャンミンさんのこと、好きなんじゃないですか？」
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「え！！？」
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
