33）二人 ページ33
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誰かが曲を入れて、誰かが歌う。
みんなで盛り上がったり
誰も聞いてなかったり.....
さすがに、飲むのはやめてソフトドリンク
隣の知実も、私と同じように眠たそうにしてる。
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向かい側の席では
チャンミンくんとユノくんと知実の旦那さん敬太くんが話してる。
チャンミンくんは、ユノくんに話しかけられて
少し面倒くさそう....
敬太くんには、普通なのに
ユノくん....距離、近いからな.....
つい、笑ってしまった。
二次会も終わりに近づいた頃
さっき、チャンミンくんに話しかけていた
あの女の子たちが、顔を見合わせてチャンミンくんに近づいていった。
どうやら、チャンミンくんに何か歌ってほしいようだ。
断っていたチャンミンくんだけど
近くにいた古川さんにも歌えと言われたようで
チャンミンくんは、選曲を始めた。
「バラードになっちゃいますけど.....」
「お、それ、韓国のグループのやつだよな。俺も歌える。ハモってやるよ。」
「じゃあ、ユノさんが歌えばいいのに...俺はいいですよ.....」
「何言ってんだよ。ほら、せっかくだから、チャンミン歌うぞ！」
ユノくん、いつから呼び捨てに....
ノリノリなユノくんとは対照的に
いやいや立ち上がり、また面倒くさそうにしているチャンミンくん
「何、あの二人、歌うの？」
眠たそうだった知実も興味を持つ。
「そうみたい。」
「チャンミンくん、面倒くさそうじゃない？」
知実も同じこと思っていて
やっぱり、なんだか可愛くて笑ってしまった。
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曲が流れ始める、ゆったりとしたメロディ
マイクを持って立ち上がった二人
背が高いせいか、照明に近くて
二人だけが光って見える。
ユノくんは、シュッとした顔に、切れ長の目
チャンミンくんは、はっきりとした顔に、大きな目
なんか、二人並ぶとアイドルみたい。
斜め前に座る女の子たちも、そんなこと思っているのか
また目がハートに見えた。
モニターに歌詞が出て
チャンミンくんがマイクを構えて、歌い出す。
それから、一気に、惹きこまれた。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
