49）叫び声-cm ページ49
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子どもたちとの攻防戦もひと段落。
食べ物は、世界を救う。
でも、今度は俺の周りをちょこちょこちょこ....
可愛いな........
遠くで知実さんが誰かを手招きしているのが見えた。
誰だろう.....
見回しても、知実さんを見ている人はいない。
俺？自分を指差すと
うんうん、と大きく頷いた。
近づいていくと、知実さんがにやっと笑った。
「.....どうしたんですか？」
「あのさ、チャンミンくん。Aと二人きりになりたくない？」
「はい.....！？」
思わず、焦ってしまった....
この人は、何を言ってるのか.....
何で、俺の心の中がわかるのか.....
焦ってる俺は、想定内らしく、知実さんは構わず続けた。
「炭足りなくて、今、Aに取りに行ってもらってるの。けっこうな量だと思うから、手伝ってきてくれない？」
なんだ....そういうことか。
でも、なんか.....全部見透かされてる気がする....
「わかりました。」
「だよね！管理事務所に行けばいいらしいから！」
だよね！って.......
まあ.....喜んで、行かせていただきます。
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つい、早歩きになってしまう。
管理事務所に行って、姉ちゃんならそこの倉庫にいるよと教えてもらう。
倉庫の中を見ると、ちょうど、踏み台に上がって炭を取るところだった。
そういうことは、俺に任せてください。
気持ちが早まって、声もかけず、肩を掴んでしまった。
あ、やばい。
「きゃあああ！」
Aさんの叫び声が響いた。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
