31）残念ながら-cm ページ31
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歓迎会、一次会終了
二次会に向かうために、外に出る。
「チャンミンさん、Aさんが変です。」
加奈ちゃんが、指を指して言う。
その先には、飲みすぎたのか
トロンとさせた目で、楽しそうに会話するAさん
昨日の出張の時に履いていたパンプスより
少し高いヒールの、そのパンプスのせいで
足元がヨタヨタしてる。
「Aさんでも、酔っぱらうんだ....」
少し天然な加奈ちゃんは、なぜかそこに感動する。
さっきよりも、ヨタヨタっとなって
八戸くんに、受け止められる。
おい、八戸....触るな。
酔っ払ったAさんが気になって
さっきから、名前の覚えられない女の子たちの
次から次へとしてくる質問に、うまく答えられていたかは、わからない。
あっ....また、ヨタヨタと........
その時、さっとAさんの腕を支えたその人に
知らない人よりはいいかと、少し安心した。
チャラチャラ男.....じゃなくて、ユノさん
どうやら、広報部の歓迎会も終わったらしい。
Aさんの酔って赤くなった頬に触れるチャラチャ....じゃなくて、ユノさん
いくら、後輩でもそこまでするか！？
眉間にシワがよったらしく、目の前の女の子に
ついに、具合が悪いのかと心配された。
「あ...いや、大丈夫です。」
どうにかして、俺も....そっちに行きたい。
その時だった
「チャンミンくーん！」
俺を呼ぶ声
「いっしょに行こう〜！俺も行くよ！」
残念ながら、Aさんじゃなくて、ユノさん。
でも、この時ばかりは、感謝した。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年8月29日 16時
