未来予想図II-2 ページ2
YN「ねぇA。
今日はあの頃みたいに車じゃなくてさ、
バイクでデートしない？」
その彼の手には、
懐かしい私専用の赤いヘルメット。
私は喜んでそれをかぶった。
.
「うわ〜気持ちいい！」
YN「A、寒くない？」
「うん、大丈夫！」
YN「ちゃんとつかまっててね！」
少しスピードをあげる彼。
落ちないように、
離れないように、
彼の背中にピッタリくっつき、
腰をぎゅっと抱きしめた。
彼の背中から暖かい体温が伝わってくる。
肌寒い春の夜、寒さなんて感じない。
YN「あぁ〜、やっぱりバイクはいいね！」
私の家の前に着き、
黒いヘルメットをかぶったままそう言った。
バイクから降り、
「うん」とうなずくと、抱き寄せられた。
「ユノ…？」
YN「でもバイクだと･･･
Aの顔が見れない」
カチン
彼のヘルメットが私のヘルメットにぶつかる。
YN「ヘルメットのせいでキスもできないし…」
カチン
カチン カチン カチン カチン
彼は照れているのか、
ヘルメットをぶつけてくる。
「ユノ…頭に響く(笑)」
YN「ははっ、ごめん(笑)」
それでもお構いなし。
カチン カチン
カチン カチン カチン
もう一度さっきと同じようにぶつける彼。
「ユーノー(笑)」
YN「A、今、僕がなんて伝えたかわかる？」
「え〜？５文字？」
YN「そう！」
「あ…！」
.
ヘルメットのせいで前髪があがってしまっている彼を笑うと、
やっぱりヘルメットのせいで前髪があがってしまっている私を見て、
彼も笑った。
.
YN「５文字、わかったよね？」
優しく微笑むと、
私のまる見えのおでこにキスをした。
YN「愛してる、だよ。」
昔も今も、真っすぐな彼、
今度は唇にキスをした。
彼がヘルメットで伝えてくれた５文字のサイン。
「あ・い・し・て・る」
あの頃は、ブレーキランプだった。
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ちゃむ(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、はじめましてです！笑 読んでいただきありがとうございました！実は、まゆまゆさんにコメントしてもらうまで、ジェジュンがカバーしてるの知らなくて！！調べて聞いて聞き惚れてしまいました(*^^*)これからもよかったら見てください♪ (2020年8月7日 23時) (
レス) id: 7fda3612cb (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - ちゃむさん、はじめまして…ですよね？（笑）はぅ…切ないですね。ジェジュンで「別の人の彼女になったよ」を知りました。女性目線の歌なのにジェジュンが歌うと歌詞がスーッと入ってくるんですよね。そして名曲「TAXI」切なすぎますね(T_T)次のお話も楽しみです。 (2020年8月6日 2時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年6月26日 22時
