虹-5 ページ5
.
彼がまた話しだす。
CM「....もう一人くらい、増えてもいいかも。」
そう言って私の手を取り、
部屋の中に入る彼は
また、あの意地悪そうな顔。
彼の言葉にハテナマークだらけのまま、
私はソファーに押し倒された。
もしかして.......。
.
.
前に、私が雑誌の「結婚特集」を見ていて
なんとなく聞いてみた。
「結婚したらすぐに子ども、欲しい？」
答えないから、
本を読んでいて聞こえなかったんだって。
それに、彼のことだから、
しばらくは二人でいいって言うだろうって。
思ってたのに。
.
ちゃんと聞こえていたんだ。
それに、ずっと考えていてくれたんだね。
その答えを今、してくれたんでしょう？
私はそんなあなたがとても愛しいよ。
.
「さっきの、もう一回言って？」
もう一度聞く私に、同じく
「しつこい、面倒くさい」
と答える彼。
もう…素直じゃないんだから。
人のこと言えないけれど
たまにはもっと
言葉にしてくれてもいいんじゃない？
もう一回聞きたいよ。
今日は特別な日だから。
彼と私が夫婦になった日。
あなたが言ってくれないなら、
私も言ってあげないよ。
来年も、十年後もこうやって
頑固な二人で結婚記念日を祝うのかな？
.
.
今の状況が急に恥ずかしくなって
虹が綺麗だよ？と言って
話をはぐらかす。
彼は私のおでこにキスをしながら、
CM「いや…僕の奥さんの方が綺麗。」
さらっと、そんなことを言った。
やっぱり、今日は特別。
あなたの言葉で泣きそうになる。
私は照れ始める彼に、
そっとキスをした。
.
.
チャンミンと夫婦になってから
三ヶ月後
私はお腹の中に新しい命が宿っていることを知る。
私と彼が名字を重ねた日、
私と彼が愛し合った日、
そして、私と彼の新しい命が芽吹いた日。
毎年、きっと、その日のことを思い出す。
愛してるって言ってくれたよね？って
チャンミンに言ったら
照れながら笑ってくれるよね。
.
チャンミン、好きだよ。
チャンミン、愛してる。
.
チャンミン、「ありがとう」
.
.
Song by 二宮和也•嵐 『虹』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年5月21日 22時
