CHE.R.RY -1 ページ21
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私、恋しちゃったんだ。
ねぇ、これはきっと
世の中の女の子がする
「恋」ってやつだよね？
みんなは恋をすると、
こんなに切なくなるの？
女の子って大変なんだね。
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あなたに出会ってから、
私もちゃんと女の子だったんだ、って気づけた。
だって私は今、
なっているから。
胸の奥がきゅうって。
あなたを考えるたびに、
心がきゅうって。
春の訪れ、星の見える夜。
一日中あなたのことばかり。
満開になる桜の花といっしょ
私の中で、満開になるあなたへの想い。
いつか、届けばいいな。
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手の平で震えるそれを開くと、
今まで知らなかったアドレスからのメール。
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FROM：ジェジュン
件名：おつかれさま^^
本文：おつかれ〜☆
俺、ジェジュンでーす！
今日はほんとうにうたい
やすかったo(^-^)o
またいっしょにうたう仕
事ができればいいな♪
俺はAのせんぱいだ
から、なにかこまったら
なんでもきいてね！
まったねー(≧ε≦)
――――――――――――
差出人は、さっきアドレスを
交換したばかりの私の先輩。
歌手になって数ヶ月。
今日は初めての大きな音楽番組。
そこには有名歌手グループがたくさんいて、
その中の１つにあなたはいた。
初の大舞台、
私はあなたのいる「東方神起」と
歌わせてもらうことになった。
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今日が初対面、
リハーサル１回だけですぐ本番。
緊張で不安で体が震える私に、
あなたは一言「大丈夫」と微笑んだ。
「大丈夫」
たったその一言だったのに、
私の不安は嘘のように軽くなった
彼らのハーモニー、
あなたの透き通るような歌声、
私はいつも以上の歌声を披露できた。
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コンコン
「失礼します。お疲れさまです。
今日は本当にありがとうございました！」
事務所の先輩でもある彼らは、
私に優しく微笑んだ。
YN「まだ不安もあると思うけど、一緒に頑張ろうね！」
JS「すっごい綺麗な声してるね！」
CM「Aって、本名ですか？いい名前ですね。」
YC「いや〜今度いっしょにCDとか出せればいいね、ね！ジェジュン？」
JJ「うん！俺らも負けないように頑張らなきゃね！
あ、事務所も同じなんだし、
俺達の後輩だし、
みんなアドレス交換しようよ！」
私の携帯のアドレス帳に、
新しいアドレスが５つ。
その中の１つが、
私に恋の始まりを教えてくれた。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年5月21日 22時
