クールな彼女と梶裕貴。

1話 ページ2

ﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯﾋﾟﾘﾘﾘﾘｯ

貴「あぁーもううるさいな(ガンっ)←止めた

zZZ…って、あっ！学校っっ！！」

そうやって慌ただしく始まる私の朝。



急いで制服に袖を通し、キッチンに向かう。

貴「はぁー良かった。昨日の夜お弁当のおかず用意しといて、」

弁当箱におかずを詰め、ナプキンをキュッと縛り、鞄の中に押し込む。

時計を確認すると、家を出なきゃいけない時間の2分前。

ふぅ、ギリギリ。もう少し早く起きないとなぁ…。


玄関に向かい黒いローファーに足を突っ込む。

ドアノブに手をかけ、少し息を吸って、足を踏み出す。


ガチャッ


暖かい春の風が胸の中を通り抜ける。

そんな、私の朝。


変わることのない私の朝。


そう思っていた。



けど、



『あっ！おはようAちゃん』



「あ、お、おはようございます、梶さん」



そんな私の朝が変わりつつある。

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