SEVENTEENの紅一点 3 (ページ49)

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ビールがそこまで得意じゃないから頼んでみたけど、それほど美味しくは感じなかった。この歳になっても子供舌なんだろうか。考えてみれば、この中でのマンネはわたしだった。

「あんまり飲んだことない味だ…」
「もっと飲もうソクミニ、味を知ったら美味しく感じるかもしれない」
「Aが飲みなよ」
「ハイボールがソクミニに飲んで欲しいって言ってるのが聞こえるから…」
「なんでそんなに飲ませようとするの～！」
「…わたしは早く日本酒が飲みたくて」
「A、ジョンハニヒョンみたいなんだけど」
「俺？」

ミンギュと話していたジョンハニオッパがこちらに振り向いた。

「Aが俺に無理やり飲ませようとするんだよヒョン」
「無理やりじゃないよ、勧誘だよ勧誘」
「Aはそう言ってるけど？お誘いに乗ってやらないの？」
「ヒョンまでそんなこと～！」

冗談だよ、と笑ったオッパは追加でビール２つと日本酒を頼んでくれた。どうやらこちらの会話は丸聞こえだったらしい。

さっき適当に注文した料理が運ばれてきた。

「これ何かわかるか？エンドウ豆っていうんだよ」
「枝豆ね」
「さっき見た！趣味探ししてるとき」

イワシとこれがあったんだけど～とソクミニは説明してくれるけど、なんのことだかさっぱりわからない。

趣味探しと枝豆とイワシ、繋がりは何でしょう。正解は不明です。

聞いていたオッパも訳がわからん、という顔だ。ジョンハニオッパ、カメラに写ってますよ。

そんな話をしていると、お待たせしました～と遅れてきた2人分のビールと日本酒がきた。

「乾杯するか？」
「正気なうちに一回しとこう」

今日は誰が潰れるかな、と思いつつ、6人分のジョッキとお猪口がぶつかる。きっと楽しい夜になるね。

チャン！