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ドギョムと頑張る話 ページ25

[INSIDE SEVENTEEN]DK and Seungkwan’s Home Training


DK side


「未来の自分のために」
「そう、未来の自分のために」


スングァニとホテルのエレベーターに乗り込んで向かう先はそう、ジムである。

最近は2人で励ましあいながらトレーニングをすることも多くて、今日もまた一緒に来た。
1人でやるとどうも心が折れてしまう時があるけど、こうして誰かと一緒にやると頑張れるから不思議だ。


ウジヒョンに夜中に引っ張られていくホシヒョンは毎回死んだ顔で帰ってくるけど、それと比べたら俺たちのトレーニングは微笑ましいものだと思う。多分。

あのヒョンの運動へのやる気はそれはそれは凄まじく、練習終わりでも作業終わりでも必ずと言っていいほどプロテイン片手にジムに向かうのだから恐ろしい。
ホシヒョン、ファイティン。


エレベーターを降りてジムに向かうと、ちょうど心の中でエールを送っていたホシヒョンがいた。ハンドカメラを向けながら近づいていくと、鏡に映った自分の姿を見てご満悦の様子だ。


「クォンホシがいました」
「ドキッとするポイントを」


自信満々にポーズでも取るのかと思ったら、着ていたTシャツの前後が逆だったらしい。アッハッハッハ…と言いながらひっくり返したヒョンはマシンの方に向かった。
きっと俺たちが来なければTシャツはそのままだっただろう。流石。


さあ僕たちも早く運動しに行こう、とマットを敷いて寝そべると、地獄のトレーニングが開始される。
4分間が1時間に感じる腹筋トレーニングという名前の通り、4分以上やっているようなキツさに襲われる。

それでも最後までやり切っておまけにいつものメニューをやると、終わった後の達成感は凄まじい。

この一瞬の開放感のためにトレーニングをしているなんて人も沢山いるんだろう。山を上り切ったみたいな、マラソンのゴールみたいな、そういう感じ。

そうするとちょっと欲が出て、また次のステップに進んでいけるんだ。


プランクやる?と言うとスングァニは引きつった笑顔を浮かべたけど、そんなものお構いなしに寝そべった。大丈夫、俺たちならできる。
 

「あ、ヌナだ」


寝そべった視界の先にちらっとベージュの髪が見えたかと思うと、隣で同じように寝そべっていたスングァニは手を振る。
近づいてきた足音の主は彼の言う通りAだった。

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作者名:cham | 作成日時:2021年2月2日 0時

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