SEVENTEENの紅一点 3 (ページ14)

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ドンライページ14

［GOING SEVENTEEN 2020］EP.3 돈’t Lie #0.5

「あなたは今回のゲームの」

マフィアです。

画面上に表示された文字を読み上げて、思わずため息をつく。

わたしは存外、こういうゲームが苦手だった。
単に顔に出やすいからである。普通にしている分にはいいけど、ちょっとしたことがあると表情に出てしまう。

いや、世間的には出にくいはずだ。こういう職業をしているのだし。
自分では全く無意識だし、初めて会った人やそれほど親しくない人にはそうそうバレることはないのだけど、メンバーの何人かには『お前はわかりやすい』と言われてしまう始末だ。

多分メンバー相手だから、というのは薄々感じている。

どうか市民側に察しの悪い人たちがいますように、と祈ってからマフィアだけが集まっているという部屋に向かう。

「おお、Aだ」
「A？」

部屋にいたのはジョンハニオッパ、スニョンイオッパ、そしてミョンホ。
察しのいい2人がいたのは良いとして。

「わ～…弱そう」
「俺を見て言うなよ～！」

俺もちゃんとやるし！！と肩を引っ掴んで揺すってくるこのクォンスニョンという人は、うっかり口を滑らせかねない。まずもって少々複雑な今回の融合ゲームのルールを理解しているかすら怪しい。

カメラがあるからテンションは高いままだろうし、その勢いで突っ走ると何を言うかわからないからなあ…。

「とりあえずどこに隠すか決めよう」

ジョンハニオッパの提案で、ひとまずはこの建物の散策をしてみることにした。

他のメンバーは1人ずつ別の場所で隔離されていて、私たちがこうして集まっていることは分からないようになっているらしい。

ずいぶんと広い建物だけど、この中ならどこにでも隠して良いそうだ。市民側になってたらきっと見つけられなかっただろうな。

「小さい部屋だとそれだけ見つかるリスクも高くなるから、やっぱり1番広いカフェスペースにするべきだと思う」
「ミョンホの言う通りだな。どっか隠せそうな場所を探そう」

キッチンが併設されたカフェスペースなら、探す手間も時間もかかるに違いないと踏んでここに隠すことにした。

宝探しなんて子供の頃にもやった覚えがないけれど、こういう遊びはみんな好きなんだと思う。現に3人は嬉々とした表情で部屋の中のどこに隠すかを考えている。

わたしも決めなきゃとキッチンスペースの戸棚を開けていると、でもさあ、とジョンハニオッパが声を上げた。