SEVENTEENの紅一点 3 (ページ45)

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それにしても、どうしてこうなったんだ。眼下のこれは引っかかっているというより、絡まっているといった方が正しい気がする。ストレッチをしていただけでこうなるんだろうか。

俺たちを見ながらご飯を食べていたドギョミは、そういえば、と口を開く。

「スンチョリヒョン、昨日耳千切れたらしいよ」
「怖いこと言わないでよ…！」
「だから絆創膏貼ってたのか」
「わたしの耳第一優先でお願いしますねオッパ」
「ハイハイ」

いっそピアス自体を外した方が良いのでは、と気づいてキャッチを取って引き抜くと、うっすらと血が滲んでいた。
取れたぞ、と彼女の手の上にピアスを置く。

「ありがとうオッパ。うわあ…血出ちゃってる…」
「ティッシュいる？」
「うん。……せっかく安定してきたと思ったんだけどなあ」
「耳千切れなかっただけ感謝しろ」
「そうします。今日はもう外しておこう」

ばいばい、といってピアスは胸ポケットにしまわれた。忘れずに出してもらえるように祈っておこう。

そうしているうちにチキンまで全て胃に入れ終わったドギョミは、Aが耳をティッシュで押さえているのを見ながら、

「俺も開けようかな、軟骨」

と呟いた。

「今の見といて開ける気になるの？」
「痛そうだなとは思うけど、でもかっこいいじゃん」
「お前らよくそんなバカスカ開けられるな」
「わたしもソクミニも２つしか開いてないもん、軟骨入れたら３つだけど」
「俺からしたら多いんだよ」
「ヒョンも開ければいいのに」
「でも痛いんだろ」
「まあそれなりに」

身体に穴が開くと考えただけで背中がゾワゾワする。必要になったら開けるかもしれないけど、今は無くても生きていけるから。

考えただけでもちょっと痛くて、思わず耳たぶを押さえた。永遠に不必要であればいいのに。

未来の俺にそんな瞬間が来ないことを願いながら、炭酸の抜けたコーラを飲み干した。