SEVENTEENの紅一点 3 (ページ1)

今日:24 hit、昨日:5 hit、合計:236,944 hit

Holiday MV撮影の話(センイル2020) ページ1

Mingyu side

熱帯の暑さは異常だ。

太陽との距離が近いのか何なのか知らないけど、降り注ぐ日の光は韓国の100倍眩しいし鋭い。
俺は日焼けしても平気だけど、ウジヒョンは肌が赤くなって痛いって言ってた。

開放的な気分にさせてくれるこの地での生活もあと少し。

借りている宿舎のリビングには大きいソファーがあって、俺が寝ていてもあと1人は座れるくらいだ。
1時間前にダイブして以降、起き上がることなくずっとこのソファーにへばりついている。

暑さから逃れるように寝返りを打つと、視界の端に水色の何かが横切った。
なんだろう、と思う間もなくその水色はもう一度視界に映って、そのまま部屋に入ってきた。

「ミンギュ、暇なの？」

撮影用の小さいカメラをこちらに向けて、Aはそう口を開いた。
いつもは見たことがない水色のノースリーブのワンピースを着ていて、麦わら帽子までかぶっている。

「午後は買い出しあるけど、今は暇」
「そう」
「A、そんな服持ってたっけ」
「これ？シュアオッパのお母さんがくれたの」

どう？とくるりと一周回って最後にひとつお辞儀をする彼女に、その清楚なワンピースはとても似合っていた。
グッジョブです、シュアヒョンのお母さん。
他の人に見られるのはちょっと嫌だけど。