SEVENTEENの紅一点１4

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彼女は冗談で「ミンギュは無理だけどミョンホとジフニオッパなら抱えられるかな〜」と言うことがあるけど、僕はまだしもヒョンなら潰れそうだ。万が一やりそうだったら僕が止めに入ろう。


「前からお医者さんにいっぱい食べましょうって言われてたけど、流石に怒られたね。これ以上になったら活動休止にせざるを得ないって」
「だろうね、僕はなんで君がちゃんと普通に生活できてるのか理解ができない」
「でも女の子たち大体このくらいだよ？私はまだ体重ある方、筋肉の分は」
「他の人は関係ない。君、何年か前からトレーニング変えたよね？こんなに体脂肪減るまでやって大丈夫なの？」
「まあ、健康とは言えないかな。昔は食べたらそれなりに太る方だったけど、もう食べても食べても増えなくって」


それは増えた筋肉のせいでしょ。
僕がそう言うと彼女は自分のお腹をさすって、なかなか言うこと聞いてくれないんだよね、と苦笑した。馬鹿、そんな簡単に済ませていい話なわけあるか。


「普通女の子って何キロから何キロまでに収めてくださいねって事務所から指定されるのね。私もそれがあるんだけど、これ以下になったらアウトだって言われてる数字の超ギリギリなの。流石に焦った」
「何でギリギリを攻めるかなぁ……」
「でも私の場合の基準って「どんなに絞ったとしてもここまでなら綺麗に見える」って数字だから、病的なほど細いわけじゃないし、逆にバキバキのアスリートみたいに超筋肉質とまではいかないんだよ。腹筋も割れすぎたらちょっと戻すし」
「割れすぎたらって何だよ…」
「ただできるところまでやろうと思って、食生活から何から全部変えてその通りにやったらこうなっただけ」
「…君がやると決めたら徹底的にやるタイプなの忘れてた」
「やればできる子なの」
「褒めてないからね」


君こそこれを食べるべきだね、とさっき戻したチョコレートを彼女に渡す。残念ながら食べる気配はない。


できることなら彼女と1週間ほど旅に出たい。ハイカロリーのものを食べまくる旅。僕はろくに太れないだろうけど。この体質には本当に困ってるんだ。

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