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再び寝ようとしたAだったが、俺がずっと雨の降るのを見ているのが気になったのだろうか。俺の背中越しに自分も窓の外を見ることにしたらしい。
彼女側にも当然窓はあって、そちらからでも十分見られるはずなのに。邪魔になるかと思って少し座席を倒した。
「雨降りの日っていいですよね」
「お前もそう思うんだ」
「だって、雨にかこつけてチヂミ食べながらマッコリ飲めるじゃないですか」
雰囲気の欠片もないな、とヒョンが笑う。
「失礼な、もうちょっといい感じの理由だってありますよ」
「例えば？」
「そうだなぁ、雨の日ってちょっと時間の流れがゆっくりになる気がしませんか？雨の音を聞きながら、普段と違うことをやってみるのも好きですね」
「おっ、良い感じだぞ」
「ヒョンは雨の日嫌いですか？」
「そうだなぁ……運転は気が乗らないけど、帰ったらチヂミとマッコリが待ってると思えば……」
「何それ、私と一緒じゃないですか」
「お前にはイメージというものがあってだな」
俺みたいなおじさんと同じことを言ってくれるな、とヒョンは苦笑する。そこまで年齢が離れているわけでもないのに。
確かに俺とAは昔と比べてもそんなに顔が変わっていないと言われるが、それは元々が大人びた顔だっただけであって、今になってようやく「年相応」なのだ。
若い子たちから見れば俺たちだってもうおじさんと言われる年なんだろうな。10も離れた年齢の子たちがどんどんデビューし始めてきているんだから。
「オッパはなんで雨降りが好きなの？」
Aはあくびを噛み殺しながら言った。
「湿気のある匂いも、街の静けさも、雨粒のついた花も、全部雨の日にしかないだろ。その雰囲気が、俺は好きだな」
「あ、私も雨の降り始める前の匂いは好きですね」
「そうだその意気だ、アイドルっぽいぞ」
「一般人ウォヌさんのご意見はいかがです？」
「付け足すとすれば、外に出ない口実にはなる」
「ナルホドォ」
お前たち、外でそれは言うなよ。
ヒョンがそう言うのと同時に車が動き出す。ようやく信号が青になったらしかった。
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cham(プロフ) - (続き) 誰かの不幸を軽々しく消費したくありません。こればかりは本当に申し訳ないですが書けないです、すみません。 (2022年11月8日 22時) (
レス) id: f5455602b6 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - 友達だったのに辛くなってしまって〜という旨のマロくださった方、申し訳ありませんが作品の意図と合いませんのでリクエストにはお答えできかねます。すみません🙇🏻 (2022年11月8日 22時) (レス) @page49 id: f5455602b6 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - akuneさん» コメントありがとうございます！話数が多い中、沢山読んでいただけて嬉しいです。きっかけになれたことも！コメントを頂くことでもっと書こうという気持ちになります。また更新するのをお待ちいただけると幸いです！ (2022年9月27日 18時) (レス) id: f5455602b6 (このIDを非表示/違反報告)
akune(プロフ) - このシリーズを2周してきました。セブチのドリー夢初読みがchamさんのこのシリーズです♡めちゃ好きです。リアリティあってもう14人やろ！という錯覚してしまいます！サイコーです。 (2022年9月18日 8時) (レス) @page32 id: 785498f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham | 作成日時：2022年9月7日 3時
