ピアスを開けてもらう話 ページ5
彼の部屋の扉を3度ノックすると、少ししてから、どうぞと声が聞こえた。
「どうしたの？頼みたいことがあるって」
ここに座って、とミョンホは折りたたみ式のイスをひとつ出してくれた。このイスにはこれまで何度か開催されているミョンホ主催の飲み会で度々お世話になっている。
「適任かなと思って」
「何が？」
「これ」
そう言って持っていた紙袋の中身を机に広げた。ガラガラと音を立てて出てきたのは３つのピアッサー。ずっと前から一応買っておいた物だけど、まさか本当に開けることになるとは。
「開けるの？ピアスを？誰が？」
「私の耳に、ミョンホが。」
信じられないとでも言いたげな様子だ。今までピアスに微塵も興味を示さなかった私が、なぜ開けることになったのか。
正解はごく単純。
スタイリストさんと次のカムバックについて話していて、そういう方向で決まったからだ。
穴を安定させるために1ヶ月前には開けてしまわなければならない。ちょうど今日がMVやコンセプト写真を撮る1ヶ月前なのだ。
「僕よりシュアヒョンの方が適任じゃない？穴もまあ多いし」
「あの人はああ見えてちょっとガサツなところがあるから」
「…確かに」
彼の他に考えなかったわけでもないが、シュアオッパは言った通りで、スンチョリオッパはなんだか面倒くさそうだし、ホシオッパやミンギュは不安だし、最終的に後腐れなくスパッと開けてくれそうだと思ったのが彼だった。
「きっと僕なら躊躇いもなく開けると思ってきたんだろうけど」
「うん、そう思って来た」
「はぁ…」
そうため息をつくと、ミョンホは私の両手を握って、少しばかし真剣な声色で私に尋ねた。
「さすがに僕も、女の子の耳に穴を開けるのは躊躇うよ。形はどうであれ身体を傷つけてしまうんだから。絶対にうまくやる自信はあるけど、本当に開けていいの？」
「うん、開けてほしい」
彼は諦めたような顔で再びため息をつくと、消毒液を持ってくるからどこに開けるか決めておいて、と部屋から出て行った。
実は彼にお揃いのピアスを買ってあることは、まだ内緒にしておこう。
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cham(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます。安心しました。楽しんで読んでいただけたら幸いです。 (2021年2月12日 23時) (
レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - chamさん» 全然大丈夫ですよ！wwこういうのでなかなか自分の誕生日出てきませんよねww自分が推してるグループにまさか自分の誕生日が出てくるの初めてなのでちょっとびっくりしただけですよ！！なので全然気にしないでください！！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - ヒカリさん» ご気分悪くさせてしまっていたらすみません。 (2021年2月12日 19時) (レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 自分の誕生日と一緒でビビりましたww (2021年2月12日 17時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham | 作成日時：2021年1月30日 21時
