HOME中国版レコーディングの話 ページ26
SEVENTEENとしては2度目の中国語バージョンを出すことが決定し、ついこの間までHOMEの歌詞修正や作詞そのものにミョンホもジュニオッパも追われていた。今日がそのレコーディングの日。
仕事の関係で早く行けそうになかったから、一番最後にしてもらった。
レコーディング室のドアを開けると落ち着いたラップが聞こえる。
「ミンギュがやってるの？」
「Aお疲れ様。そうだよ、なかなか苦戦してるけど」
ブースの中の彼は歌詞カードと睨めっこ中。
外国語のレコーディングの時は、韓国語にはない発音が多くて結構苦労する子が多い。前回も大変だったのを覚えてる。
一つの部分でも何回かに区切ってレコーディングして成功した部分だけ組み合わせて作るので、その成功を生み出すまで終わらない。
日本語曲のレコーディングはわたしも担当してるけど、最初の頃はそれはもう大変だった。この発音でも大丈夫かスタッフと何度も確認してリテイクを重ねていくのは歌う子もこちら側も辛くなってくる。
ミンギュはわたしに気付いて手を振ってくるけど、その姿もちょっとしんどそうだ。
自分の歌う部分の確認をしていると、ここは僕が直接教えたほうがいいかも、とミョンホがブースの中の彼を呼んだ。
「今はなんか、口が開いてないんだよ。一回見てて」
ラップ部分のお手本を彼が見せると、ミンギュはほぉ〜と半ば感心状態だ。
「難しいな…どうやって説明したらわかるかな、」
母国語を教えることは、習った言語を教えるのよりも何倍も難しい。ずっとこっちの言葉を使っているから時々これで合っているか分からなくなってしまうほど。
後ろのソファーにいたわたしの方を2人が向くので、お節介かもしれないけれど。
「現と等と再のところでリズムとるようにしたらできそうじゃない？」
「あ〜それが正解だよ。ミンギュ一回やってみて」
わかった、と始めた部分は前よりも良くなったと思う。
韓国語曲の収録の時、わたしはほとんど発音のなまりをなおされることはないけれど、一番語歴が浅いミョンホは何度もリテイクする時もある。僕が韓国語のレコーディングするときの気持ちわかったでしょ、と彼は戯けて言うけれど、その言葉の裏には何十回、何百回という苦労がある。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 839人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cham(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます。安心しました。楽しんで読んでいただけたら幸いです。 (2021年2月12日 23時) (
レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - chamさん» 全然大丈夫ですよ！wwこういうのでなかなか自分の誕生日出てきませんよねww自分が推してるグループにまさか自分の誕生日が出てくるの初めてなのでちょっとびっくりしただけですよ！！なので全然気にしないでください！！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - ヒカリさん» ご気分悪くさせてしまっていたらすみません。 (2021年2月12日 19時) (レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 自分の誕生日と一緒でビビりましたww (2021年2月12日 17時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cham | 作成日時：2021年1月30日 21時
