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彼はすぐに首を横に振った。
「何もいけないことなんてない。俺だって、みんなだってそうだ。こうやって俺たちを必要としてくれてる人がいることは嬉しいことだよ。でもその分こうして、俺やお前が顔を突き合わせて話せる機会も減る。今日だって2ヶ月ぶりだ」
色々が重なって、前回から2ヶ月も空いてしまった。
わたしのような存在を受け入れてくれる人たちに少しでも感謝が伝わるように懸命に生きているけれど、アイドルの自分とひとりの人間としての自分の間に少しずつ降り積もった差異に心を蝕まれてしまうときもある。
この世界に生きている人は誰しも皆そうなのかもしれない。
求められるものと与えられるものの差に、絶望して、自分に嘘をついて、オリジナルをすり減らして生きていくのだ。
「……俺本当に、心の底から思うんだよ。俺たちはずっと一緒にいたいって」
うんと相槌をうつと、彼はわたしの頭に掌を置いて壊れ物を扱うかのように優しく、優しく撫でた。
「お前の味方が1人もいなくなったとしても、俺たちだけはそばにいるって言ったの、今でも本当にそう思ってるよ」
「……わかってるよ」
あの日泣いたわたしにかけてくれた言葉を、この人はずっと守り続けてくれている。
その言葉には、わたしを安心させるには充分すぎるほどの愛情がこもっていた。
さあもう一回乾杯しよう。
2つのグラスを重ねた。
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cham(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます。安心しました。楽しんで読んでいただけたら幸いです。 (2021年2月12日 23時) (
レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - chamさん» 全然大丈夫ですよ！wwこういうのでなかなか自分の誕生日出てきませんよねww自分が推してるグループにまさか自分の誕生日が出てくるの初めてなのでちょっとびっくりしただけですよ！！なので全然気にしないでください！！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - ヒカリさん» ご気分悪くさせてしまっていたらすみません。 (2021年2月12日 19時) (レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 自分の誕生日と一緒でビビりましたww (2021年2月12日 17時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham | 作成日時：2021年1月30日 21時
