高校時代、ある夏 ページ12
「Aさんだったんだ」
チョンジェヒョン。又の名をチョンユノ。
SMエンターテイメントの公開練習生。ついこの間SHOW CHAMPIONの司会を降板していた。
彼がなぜここに。
今日はどうしても個人の仕事の都合がつかずに受けられなかった試験の補修の日だった。
カラシ色の制服でおなじみのこの学校でも、絶対に外してはいけない試験が年に何個か存在する。本当は午前中に行われていたこの補修にも遅れてきているのだから、一刻も早く、丁寧に、間違えず、この課題を終わらせなければならないのだ。
教室のドアから顔を覗かせた彼はわたしの隣の隣の席に鞄を置き、こちらを見てチャームポイントのえくぼを少しへこませた。
「そんなに驚かなくても良くない？」
案外顔に出やすいんだね、と笑う彼はとろけるような顔をしていて、女の子たちが騒ぐのもわかる気がする。
これでデビューしたら一層人気になるんだろう。
「どうしても練習から抜けられなくってこの時間になっちゃったんだけど、補修の先生に聞いたら演技芸術科の教室で他にも受けてるやつがいるから一緒にやってこいって言われたんだよ。」
「なるほど」
「で、どうしてそんなに驚いたの？」
話はしているが、2人分のシャープペンシルが紙の上を滑る音は止まない。どうやら彼も早く練習に戻らなくてはならないらしい。
「学校でジェヒョンくんを見たのが初めてだったから」
ショーチャンでは何度かお世話になったし楽屋にも挨拶に行ったけれど、その時はほとんど話をした記憶がない。
彼とまともに話すのは今日が初めてかもしれない。
「そう？僕は何度か君を見かけたけどな」
「うそ、」
「うーん、ちょっと盛ったかも。でも2回は絶対見たよ。女の子たちといた時と、あとはソクミンくんと話してた時に」
この学年になってからはお互い忙しかったから、初めてかもしれないけど。
そう付け加えた彼の成績が良いという噂は本当のようで、書く音がつまることはない。対してわたしは、まあ、丁寧ということで。
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cham(プロフ) - ヒカリさん» ありがとうございます。安心しました。楽しんで読んでいただけたら幸いです。 (2021年2月12日 23時) (
レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - chamさん» 全然大丈夫ですよ！wwこういうのでなかなか自分の誕生日出てきませんよねww自分が推してるグループにまさか自分の誕生日が出てくるの初めてなのでちょっとびっくりしただけですよ！！なので全然気にしないでください！！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
cham(プロフ) - ヒカリさん» ご気分悪くさせてしまっていたらすみません。 (2021年2月12日 19時) (レス) id: ed95449b0c (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 自分の誕生日と一緒でビビりましたww (2021年2月12日 17時) (レス) id: 60a403a386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham | 作成日時：2021年1月30日 21時
