ずっと貴方が好きでした。(キャンディー) ページ22
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はじめまして。キャンディーと申します。
ただただ文字を紡ぎ、小説をつくるのが大好きな中学生です。
皆様に恋愛の素晴らしさや切なさを伝えられる物語を執筆できるように頑張ります。
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ごく普通な高校生活。
友達もそれなりにいるし、勉強だってついていけている。
不自由ない生活なはずなのに、どうしてこうも物足りないと感じてしまうのだろう。
「A〜?どうしたのそんな浮かない顔して」
私の一番の友人であるこの子はカエデ。
外見も内面も欠けているところなく、世間でいうところの完璧女子。
強いていうならおっちょこちょいな部分があるというところだ。もうそんなところも可愛いからいいんだけれど。
「なんか最近物足りないって感じるんだよね......」
「物足りない、か。Aがこの生活に満足してないってことね」
私のこととなると真剣に考えてくれる。本当に頼りになる存在だ。
「Aって好きな人いないの?」
「......は?好きな人?」
何かと思えば突然突拍子のないことを言う。
好きな人、か......。そういやいないかもしれない。
いや、いるかもしれないけれど。それは “好き” じゃなくて “気になっている” 人かもしれない。
「好きかどうかわからないけど、気になってる人ならいる、かもしれない......」
「Aが物足りないって感じる理由。好きな人がいないからだよ。気になってる人がいるんだったらもうこんなことで悩む必要ないね!」
問題が解決したとでもいうようにカエデは得意げになって笑っている。
好きな人がいないから、か。
確かに好きな人がいると何もかもが輝いて見えるというのは事実だと思う。
もしこれがカエデの言う通りだったら。
1つ上のサッカー部の先輩......。
その私が “気になっている” 人。
彼は3年生。今年で高校生活を終えてしまう。
でも先輩はいわゆる高嶺の花であって、私なんかが到底近づけそうにない存在。
このままずっと片思いなんていうのもつらいし。
「その気になってる人、誰だかわからないけどきっとチャンスだと思うな」
にっと笑い親指を立てて見せるカエデ。
「ありがとう。私頑張ってみるね」
高校生活に楽しみを見出だした私は、一歩先へと進む覚悟を決めた。
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キャンディー(プロフ) - ついに待望の創刊号刊行ですね!待っていました!自分の書いた物語を世の皆さんに見てもらえるのはなんだか恥ずかしいような気もします。できれば各作者様のURL?みたいなのを貼ってくださると助かります! (2021年5月3日 13時) (レス) id: a896d747de (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ:なし 作成日時:2021年4月29日 10時