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しばらく賑わっていた放課後の教室は、いつの間にか僕を合わせて3人だけが残っていた。 「はあ〜〜〜?もう最悪、雨降ってんだけど」 「じゅりまたキレてんのウケる」 「ウケないし〜〜〜〜〜」 大きなため息とともに机の上で溶けているのは高崎樹里奈。 “いつも何かにキレているギャル”としてこの学年では有名だ。 今日は突然降り出した雨にキレているらしい。 天気予報では晴れだったのに…折りたたみの傘を持ってきてて良かった。 「アタシ傘持ってないもん、マジで萎え」 「ドンマイドンマイ、うちは翔ちんに相合い傘してもらっちゃうから」 「もう〜〜〜アタシも彼ピほしい…」 高崎樹里奈は傘がないらしい。 これは…チャンス…!? と、僕は意気込んでしまう。 この際言ってしまうと僕は彼女が好きだ。 最初は何にでもキレる彼女がシンプルに怖かったし、出来れば関わりたくないと思っていた。 いったい何がきっかけになったのか、もしかすると周りがカップルだらけになったせいか… とにかく僕は彼女に恋心を抱いてしまった。 自分でもどうかしてると思う。 キレている時は手に負えなくなるような彼女に惚れる奴はよっぽどのバカだ。 誰もがそう言っていた。 でも、よく見れば案外いい所だってある。友だちに対しては優しいし、眠い時の顔なんかめちゃくちゃ可愛い。 正直、僕と高崎樹里奈との接点は同じクラスであること以外ゼロだ。 だからこそ、このチャンスを逃すわけにはいかなかった。

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キャンディー(プロフ) - ついに待望の創刊号刊行ですね!待っていました!自分の書いた物語を世の皆さんに見てもらえるのはなんだか恥ずかしいような気もします。できれば各作者様のURL?みたいなのを貼ってくださると助かります! (2021年5月3日 13時) (レス) id: a896d747de (このIDを非表示/違反報告)

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作者ホームページ:なし  作成日時:2021年4月29日 10時

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