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＊
頭の中で囁き続ける伊野尾と薮の声。
もう、どうにでもなれ
『ねぇ、やぶ
久しぶりに薮の家行きたい･･･』
.
薮の両親は帰りがいつも夜遅くだった。
そのせいで小さい頃よく八乙女家にはお世話になっていた。
もちろん日中には家に誰もいない。
光はそれを利用して部屋で薮と二人きりになった。
『汚いけど･･･気にしないで』
困ったように笑う薮
『全然、前よりは綺麗』
光の冗談交じりの返事はそれまで少し緊張していた空気を和ませた。
.
しばらく合わなかった分、他愛のない話はそれなりに続いた。
────。
やがて訪れる静寂。
2人の視線が絡み合う。
光の瞳は熱を帯びていた。
『やぶ、
抱いて？』
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作者名：Chaco | 作成日時：2018年8月17日 11時
