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出会ったのはまだオムツをしているときだった。
母親同士の仲が良く、よくお互いの家で遊んでいた。
小学校に入学すると学年が1つ上の彼が
光にとっては妙に大人びて見えたものだった。
中学、高校と歳を重ねるにつれてそのフィルターは強くかかっていた。
成績優秀、スポーツ万能、スタイル抜群、イケメン、高いコミュニケーション能力
オマケに笑顔が可愛いというのだから
先輩後輩同級生、更には先生にまで
学校の人気者だった。
一緒によちよちと歩いていた彼はいつの間にか遠い遠い場所にいた。
それでも彼は光との関わりを無くすことはなかった。
すれ違えば声をかけ、勉強だって教えてくれたりした。
二人きりの時だって
まるで光のことを女の子のように優しく接した。
その度に光の心の中の靄は濃さを増していき、
光が”憧れ”と称したそれはいつの間にか”恋心”に変わっていた。
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ここから2人の物語が始まる。
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作者名：Chaco | 作成日時：2018年8月17日 11時
