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テストも終わり、夏休み直前だと言うのに、私の学校はまだ授業が続いている。
先生は、
テスト返しも、学期の振り返りも、大事な授業です。
なんて言うけど誰が聞いてんだか、ほとんど寝てる。
真面目な私は寝ることはない。隣の席の元太と絵しりとりに夢中で。
にしてもこの独特なタッチの絶妙に気持ち悪い絵は何とかならないのか。
私は途中から諦めて、適当に夏休みにやりたいことを絵にしていった。
元太も途中で気付いたのか、おそらくチョコバナナや、おそらく綿飴を書いていた。
だとしても、海に行きたいをパンツで表現するのはやめてほしい。
やっと迎えた夏休み。
このあっつい中、私は一人で教室にいる。
元太「よっしゃ！俺は今回のテストが良かったから補修なーし！
頑張れブラザー！」
くそ。今思い出しても腹が立つ。
数学や物理はダメダメだったのに、課題だけで済んだ元太は、何故かできる英語のお陰で補修を逃れた。
一方私はと言うと、補修のない数学や物理で点数を取っていたため、英語はまるで出来ず、見事ビリで補修になった。
終わったら提出して帰っていいぞ。と先生は言い残して教室を去ったが、どう考えても終わる量じゃない。
暑い、分かんない、暑い、分かんない。
運動せずとも熱中症になりそう。
ふと教室のドアが開いた。
『わ、びっくりしたー。なんだ海斗か』
宮近「え？A何してんの笑」
少し馬鹿にした言い方が腹たつ。
『うっさい。寂しく一人補修ですー」
宮近「一人なの笑笑」
海斗の引き笑い……久しぶりに聞いた気がする。
『てか何でいんの。……まさか海斗も補修！？笑』
宮近「ちげーわ笑。委員会の仕事」
期待して損した。
『なーんだ。……じゃ、奏さんも一緒？』
宮近「いや、今日は俺一人」
『…そ、そっか！」
なに安心してんだろ。
宮近「…………。
で？どこ分かんないの？」
教材を優しい顔で覗き込む海斗。
『え？」
宮近「ん？」
近い距離で顔だけがこちらを向いて、眉を上げた海斗と目が合う。
急いで目を逸らしながら、悟られないように、
『い、いや、仕事は？』
冷静に。
宮近「もう終わったよ笑」
俺仕事早いから笑
なんて笑いながら英文を頭に叩き込む海斗。
やめて、ほんと。
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羊(プロフ) - モモイロさん» コメントありがとうございます！凄くモチベーションに繋がりました。今後もよろしくお願いします！ (1月13日 20時) (
レス) id: 03a6393e6e (このIDを非表示/違反報告)
モモイロ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです！更新頑張ってください〜！応援してます！ (1月13日 4時) (レス) @page19 id: 95282d6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月8日 23時
