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中村「おーい!海斗ー!」
屋台を回ってたら、なるべく会いたくなかった奴らに会った。
中村「なーんだよ海斗、お前も来てたんじゃん笑」
宮近「行かないとはいってないから笑」
酒飲んでのかってくらい、テンションが高い。
中村「いいだろー、俺らみんな浴衣着て来てくれたんだよ笑。夏って感じしない?笑」
宮近「んー、そう……なのかな?笑」
夏って感じとは?
中村「えー?……ほら、奏とか似合ってんだろ」
興味ねえよ。
宮近「……んー、ね、いいんじゃない?」
中村「だろー?」
早く解放してくれ。
中村「なーかいとぉー、せっかく合ったんだし合流しよーよー」
言われると思った。
宮近「だから俺悪いけど____」
Aたちと回りたいから。
そう答えようとしたのに、
『……行きなよ!海斗』
宮近「………え?」
何言ってんの?
『……行きなよ。せっかく誘って貰ってんだしさ、もう私たちほとんど回ったし……
ほら!無理に私たちと回らなくったって……』
宮近「いや、無理してなんか___」
中村「な!海斗!友達もこういってんだし一緒に回ろー!」
宮近「……………う、うん」
断りきれなかった。
だから会いたくなかったんだ。
なんであいつ、あんなこと……。
もしかして元太と2人になりたかったのかな……。
また嫌な思考が巡る。
奏「宮近くん、聞いてる?」
宮近「………あ、うん、なに?」
奏「………なんでもないよ笑」
申し訳ないけど、今それどころじゃない。
どうやって抜け出そうか、そればっか考えてる。
別に元太の邪魔をしたい訳じゃない。
せっかくの祭りでA以外の誰かと一緒にいるのが嫌。
中村「なんか喉かわかね?」
ナイス海人!
宮近「俺、買ってくるよ」
中村「え!いいの?俺コーラ」
次々にドリンクの注文を受ける。
宮近「分かった」
買ってこないけど。
奏「私も手伝おうか?」
宮近「いや、俺一人で大丈夫。浴衣だと疲れるだろうし」
中村「え、海斗優しいぃ〜」
宮近「じゃ、俺行ってくるわ」
中村「頼んだ!」
なんとか抜けられた。
こっからあの2人を見つけないと。
なんて思ってたら案外すんなり見つかって。
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羊(プロフ) - モモイロさん» コメントありがとうございます!凄くモチベーションに繋がりました。今後もよろしくお願いします! (1月13日 20時) (レス) id: 03a6393e6e (このIDを非表示/違反報告)
モモイロ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです!更新頑張ってください〜!応援してます! (1月13日 4時) (レス) @page19 id: 95282d6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羊 | 作成日時:2024年1月8日 23時