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元太「あれ、海斗女の子と話してる。珍しー。」
『.....そうだね。』
目の横にしわをつくって、くしゃっと笑いながら話す海斗の姿が変に頭に住みたく。
...........。
元太「......。
ねえA！俺腹減った〜！売り切れちゃう、早く行こ！」
分かりやすく腹を抑える元太。
『はあ？元太が立ち止まったんでしょ？笑。行こう行こう笑」
『よっしゃ！私の方が早く売店に着いたらパン一個ね！』
元太「は？ちょ、おい！」
女の子に向ける海斗の優しい笑顔を掻き消すように、久しぶりに廊下を走った。
元太「まっじでお前ほんと、はあ、あーもう！」
『元太うるさい』
元太「うるさいじゃねえよお前なあ、」
宮近「また喧嘩してんの？笑」
さらっと合流する海斗。
元太「あ、ちゃか〜、おい聞いてくれよこいつさあ」
『もううるさい笑、お昼の話いつまで言うつもりなの笑』
海斗の目を見れなかった。
行き場のない目線を誤魔化すように元太に向ける。
一瞬にして元太と視線が交わる。
元太「はあ？お前っ！お前にとってはお昼の話で終わるかもしれないけどな、俺は金取られてんだぞ！
俺の大事な焼きそばパン代....…」
宮近「なに？なんの話？笑」
元太「こいつに昼飯買わされた...」
『なっ！人聞きの悪い！帰宅部に負けたくせに』
元太「......おまえー！！」
全く怖くない表情で飛びかかろうとしてくる元太。
お前は犬か。
宮近「とか言いながらAにちゃんと買ってあげたんだ笑」
はにかむ海斗の笑顔で、お昼に見た光景がちらつく。
『まあ、なんだかんだ元太は優しいよね笑。ありがと笑』
元太「.....悪い気はしねえな笑」
それでも、今日もいつも通りだった。
私たちのいるクラスに来た海斗が合流して、3人で帰る。
これがいつもの流れ。
元太と別れて2人になれば、また始まる例え話。
これも、いつも通り。
いや、違うな、今日は登場人物が明らかになった。
勝手な憶測だけど。
私と違って、海斗より背の低くて、ショートカットなのにふわふわした印象の女の子。
あの子が海斗のヒロインで、例え話の登場人物。
初めての例え話をよく覚えている私は、すぐにそう確信した。
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羊(プロフ) - モモイロさん» コメントありがとうございます！凄くモチベーションに繋がりました。今後もよろしくお願いします！ (1月13日 20時) (
レス) id: 03a6393e6e (このIDを非表示/違反報告)
モモイロ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです！更新頑張ってください〜！応援してます！ (1月13日 4時) (レス) @page19 id: 95282d6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月8日 23時
