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どんなに辛いことがあっても夏休みは終わる。
例によってまだ熱い秋が来ようとしていたが、何故か少し肌寒く感じた。
あの後海斗からは何のメッセージもなく、代わりに元太から
〈もう帰った？家にいるならそれでいい(絵文字グッド)
というメッセージが入っていた。
元太の優しさがやけに染みた。
迎えた2学期。
同じクラスの元太とは相変わらず一緒にいる。
ただ、クラスが違う上に、部活で忙しそうにしていたため、海斗とは疎遠になった。
ありがたかった。
今は海斗を見たくない。
元太「A！お昼買い行こー！」
『私弁当___」
元太「何にしよっかな〜♪」
そう言って片腕を組まれ、連れていかれる。
いつもの流れ。
元太「やっぱ焼きそばパンかな〜」
『……ん、もう！
ち・か・い！』
腕を組まれているため、歩きづらいし顔が近い。
元太「たまにはカレーパンもいいな〜」
元太には聞こえていない。
『ふふ笑、いつもそれ言ってる笑」
元太「だって迷うじゃーん笑。ここの売店何買ってもハズレなしってよく____」
『っ！……』
鼓動が速くなる。
一瞬にして元太の声がとどかなくなる………
………海斗………
前から歩いてくるのは、久々に見る笑った海斗だった。
どうしよう………
元太は気付いてない。
腕は組まれたまま。
早く解きたいけど、元太の力が強くて解けない。
解かなきゃ……
早く解かなきゃっ……
海斗に見られたら……
見られたら……
………。
見られたら、何かいけない？………
…………。
何を焦っているんだろう………
別に私が誰と何しようと、
海斗には関係ない……
海斗は気にしてない………
………。
私は海斗に気付かないふりをして、再び元太の方に顔を向けて通り過ぎた。
一瞬海斗がこっちを見た気がしたけど、それはきっと私のエゴで、私願望。
海斗は見てない。
気にしてない。
私たちは…………。
私は臆病者だ。
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羊(プロフ) - モモイロさん» コメントありがとうございます！凄くモチベーションに繋がりました。今後もよろしくお願いします！ (1月13日 20時) (
レス) id: 03a6393e6e (このIDを非表示/違反報告)
モモイロ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです！更新頑張ってください〜！応援してます！ (1月13日 4時) (レス) @page19 id: 95282d6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月8日 23時
