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元太「〜〜ごっめん！マジでごめん」
『んふふ、仕方ないよ、早く行って来な笑」
元太「〜ごめん！すぐ帰って来るから！本当に！すぐ！」
走ってく元太を見送る。
海斗と分かれた後、食べ物を頬張る元太に通知が入った。
妹からのようで、家の鍵を忘れてしまったと言う。
両親は今日仕事で遅く、お祭りがあるとは言え、妹さんを外でまたせる訳には行かないので、行って貰った。
1人になっちゃった。
どうしよう。
屋台は回り尽くしたし、特にやりたいこともない。
…………帰るか。
元来た道に戻ろうと振り返ると、
宮近「よ！」
『わ！』
宮近「おお！びっくりした」
『何で海斗がびっくりすんのよ笑』
宮近「いやAが大きな声出すから笑」
海斗がいた。
………え？なんで？
『待って、何で海斗がここにいるの』
宮近「え、何でって抜けて来たからだけど」
『はあ？このタイミングで抜けたの？』
宮近「え、うん。……ダメだった？」
ダメだった？って………
『………はあぁぁぁぁ』
宮近「ええ？ため息ふかっ！！」
………この後花火だよ？
嘘でしょ、
宮近「え、俺そんないけないことした？」
『………』
だめだこいつ、臆病だし女心わかってない。
宮近「ええ、俺なんかしたかなぁ……」
仕方ない、これが宮近海斗という男だ。
今更合流させてもうまくいく保証はない。
『んふふ笑、帰ろっか笑』
月明かりに照らせれ、2人の影が伸びる。
幼い頃も同じように、月を見ながらお祭りから帰ってたな
なんて思う。
あの頃はまだ私も海斗も小さくて、年に一回のお祭りだけは、唯一遅くまで公園にいられた。
でも決まって、
手を繋いで2人で帰って来るんだよ。
そう親に言われ、仲良く2人、手を繋いで帰っていた。
少し前を歩く海斗は後ろで手を組んでいた。
海斗の手、小さかったのに、大きくなったな……
なんだか寂しい。
いつも繋いでいた、いつからか繋がなくなった左手が寂しい。
『………』
少し手を伸ばしてみる。
『………』
あともう少し。
ちょんと触れそうなところで、
宮近「……ふふ笑」
海斗が笑った。
………気付かれた？
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羊(プロフ) - モモイロさん» コメントありがとうございます！凄くモチベーションに繋がりました。今後もよろしくお願いします！ (1月13日 20時) (
レス) id: 03a6393e6e (このIDを非表示/違反報告)
モモイロ(プロフ) - 最近の楽しみのひとつです！更新頑張ってください〜！応援してます！ (1月13日 4時) (レス) @page19 id: 95282d6fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊 | 作成日時：2024年1月8日 23時
