……は？何でこんなことになってんの？ (ページ19)

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じゅうななページ19

luzside

彼女は話し出した。

ある少女の話を。

でもきっとこれは、彼女自身の話なのだろう。

話が途中で終わっているのは…

もしかしたら、そうゆうことなの知れない。

彼女のこと、もっと知りたい。助けたい。

あれ、涙が出て来ちゃった…

彼女なら、信じてもいいんじゃないか、そう思った。

僕は口を開く。

『ねぇ、それって…』

「あは、勘がいいんですね、ただの、可哀想な少女の話ですよ。」

『無理しなくてもいいんやで』

「あれ、私が助けたかったのは、luzさんだったのに…」

ぽろぽろと、涙を流す。

カーペットに、歪な水玉模様を、二人で、作っていく。

「ここの人は、いい人ばっかりですね」

『そうかな、普通だと思うけど』

ううん。そんなことは思わない。

ほんっとに良い人達だと思う。

「良い人達だと思ってるんですね」

『うっ…でも僕を完全にあの世界から連れ出すことが出来なかった。』

そう、僕はまだ、あの世界とこの世界を彷徨っている

「じゃあ私が連れ出して見せましょう」

「luzさんも、無理しなくていいんですよ。」

彼女なら、助け出してくれる、そう思った。

だからか、気付いたら、彼女の腕の中に居て

何故か、今までにない、安心感を覚えた。

彼女は、心の中で語っている気がする。

”話してみて"と。

『辛かった。苦しかった…こんな世界、要らないと思ってた。いや、今でも思う。』

「うん。」

『僕のこと、信じてくれる？』

「信じるよ。じゃあ、私のことも、信じて……？」

『うん、じゃまず、luzさんっていうの辞めて』

「るすくん？」

『うーん、なんか違う』

「るっくん、」

『え？』

「るっくん。」

『いいじゃん。それで！』

「よろしくね、るっくん」

『よろしく、A。』

「行こうか、」

『あ、待って！』