それはすべて愛でした。

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全員が男に刃先を向けると嘲笑うように目を細める男。







あぁ汚い。









……そんな時だった。









「っ、うわ！」







突然、男がガクンと膝から崩れ落ちたのだ。








何事化と目を見張ると



「……主、さん？」






そこには小夜くんを持った主さん。









小夜くんは確実にその男の膝の関節を断っていた。








それにより立てなくなった男。







余りにも無様だ。










「……貴方だけは許さない」








そんな男を見下すように睨む主さんの喉からは空気を押し付けるような圧迫感があって。








男は怯んでいた。





「ひっ、な、なんで俺の物になってくれないんだ！俺はこんなにお前が好きなのに、なのにお前は俺の事これっぽっちも見てくれないじゃないか！」





いつの間にか怪我が塞がっている主さんはすっと立ち上がり男を上から見下ろす。




まるで汚いものを見るかのように。







突然立ち上がった彼女に興奮したのか男は主さんの足に縋り付いた。



目を爛々とギラつかせ右手で脚をつかみ左手は上に手を伸ばし。







しかしその手は届くはずもなく。





「死ねクズ」







そう言った主さんは男の心臓部分に小夜くんではない無銘刀を使って突き刺した。








貴方って人は、まるで僕達に守られなくても平気だと言っているのですか。

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