それはすべて愛でした。

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「はっ、刀剣如きが。」









鼻で笑う男はまだ余裕があるようで、その薄汚い目を細めている。







濁りきったその目に怯む訳では無いがなんというか気持ち悪い。








見透かしたような目。








気に入らない。








「主さんを刺したこと、説明して下さい」








僕が問えばクツクツ笑い出す男。






それは愚問だ、と言いたげな。









「わからないか？俺は彼女が好きなの、わかる？そんでこんな体にしたのも俺。一度彼女を殺したのも俺。化け物にしたのも、ここに送り込んだのも、この俺様」






白い歯をのぞかせ笑う彼は年相応の顔だが内容が人間相応ではない。









こいつは有害。





僕達の邪魔をした、害だ。








殺せ、殺せ、殺せ、殺せ。









心の中で誰かが言う。







あぁ、そうだね。コロソウ。







殺したら、また、主さんと、一緒に、暮らせるかな。

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