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「・・・・・・!」





気付けば隣に人がいた。





いや、正確には隣ではない。屋上の柵を隔てた隣、と言えば正しいのだろうか。





授業中、誰にも邪魔されないはずだった





のに





「禁煙しよっかなぁ」





ふぅ、と白い息を吐きながら屋上の柵に肘を預けるその(ひと)。先が燃えている煙草がその手に収まっている。





「誰がニコチン男爵だ、言いたい放題言いやがってJK共・・・俺そんなタバコ臭い? 1日2箱ぐらい普通じゃね?」





「・・・・・・今・・・授業中だと思うんですけど・・・・・・『先生』」





煙草をまた吸う先生。ちら、と私を見る視線を感じる。





「ニコチン切れちゃって」





自習にしてきた、と当たり前のように言う。ニコチン男爵ぴったりだった。

.→←episode.1



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作者名:クロサキ | 作成日時:2019年10月30日 22時

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