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病室で本を読んでいると、ノック音が聞こえ、扉が開かれた




朝「やぁ、具合はどうだい?」





『…普通ですよ』




朝「そうかそうか。果物を食べるといい」




ボクは読んでいた本を閉じた




『まだお礼を言っていませんでしたね。ありがとうございます。ボクを助けてくれて』




朝「弟が愛した人だ。死んだら弟が悲しむ」




朝武さんは林檎の皮を剥きながら言った




朝「僕はね雪月ちゃん。弟には鬼殺隊に入って欲しくなかったんだ。前世で鬼になって人を喰ったから、今世では助けたいって言ってたけど…」




『…』




朝「終ノ型だけは使うなってあれ程言ったのにねぇ…余っ程君の事が大切だったんだね」





朝武さんはボクの方を見ながら言った





朝「そうだ。ちゃんとした自己紹介をしていなかったね」




朝武さんは林檎をボクの口に突っ込んで、頭を下げながら言った




朝「魂柱の進藤朝武です。よろしくお願いします。雪柱の雪塔雪月さん」





『よろしくお願いします…』





朝「音柱の宇髄さんって…君の何?」




何とは…




『同僚……?』




朝「何で疑問形なの…まぁいいや。じゃあ君は僕が奪ってもいいってことだね。弟の好きな人を奪うのは気が引けるけど…」




『……は?』




朝「じゃあね雪月ちゃん。また来るよ」




朝武さんはそう言って、またボクの口に林檎を突っ込んで病室を出ていった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝武SIDE




天「…」




病室を出たあと、宇髄さんがいた。僕を睨んでいた。あぁこれ…聞いてたな




朝「グズグズしてると…僕が取っちゃうよ?」




天「やってみろよ。やれるもんならな」




朝「ははっ。絶望した君の顔、楽しみにしてるよ」




僕はそう言い、宇髄さんの横を通り過ぎた









朝「酷いよ司…あんな可愛い子を隠してたなんて」

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こんこんきつね - ほんとに最高でした!!夢主ちゃんが自分の好みにドストライク!!して、ずっとキャ─(´∩ω∩`)─♡ってなってました! (2022年7月7日 6時) (レス) @page50 id: e681425de6 (このIDを非表示/違反報告)
李猫(プロフ) - 面白かったです!完結おめでとうございます。 (2021年2月19日 10時) (レス) id: 893699292a (このIDを非表示/違反報告)
かりり - 面白かったです! (2021年1月30日 9時) (レス) id: 15952a7d01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニャユズコ | 作成日時:2020年8月22日 23時

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