🫧ㅤお迎え ページ9
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「まもちゃんと友達なの？流石まもちゃん」
意外と世間は狭いんだね、とフィディオと笑い合いながらバス停で足を止める2人。
「君もサッカーやってるの？」
「ううん。私は水泳」
「それで人魚みたいに泳げるんだ」
「うはぁ、ちょっと照れる〜」
相対して人魚と言われることは無く、七汐は恥ずかしいなと髪で顔を覆った。
そんな仕草にフィディオは楽しそうに七汐を見詰める。
バスに揺られながら、街頭に照らされた都を模したイタリアエリアを
指をさしてフィディオが教えてくれる。
「あのお店はピザが自慢なんだ、向こうはラザニア。お土産ならあのお店がオススメだよ」
「ピザ大好き！ねえねえ甘い物は？？」
「デザートなら…マルコがあそこの」
指をさそうとした手を止め、フィディオは七汐を見た。
うん？と不思議そうな七汐が見詰め返し、ふわりと笑う。
「ううん、何でもない。あそこのデザートがオススメだって言ってた」
「今度また来たいなー」
嬉しそうに七汐は、窓の向こうの景色に目を奪われていく。
無邪気な七汐の横顔にフィディオは眉を下げ、少しだけ心配になる。
初めて会った人間に、こうも警戒心もなく屈託なく笑えるのは一体。
ジャパンエリアでバスが止まり、上機嫌にバスから降りていく七汐。
フィディオも後を追いかけバス停に足をつけた瞬間。
「いっちゃん！」
「A！この馬鹿！心配したんだぞ」
ごめーんと風丸のジャージを掴み嬉しそうに笑う七汐に、フィディオは瞬きを繰り返した。
その手に、トランクケースを持ったまま。
風丸がフィディオに気付き、顔を上げた瞬間思わず絶句してしまった。
それはそうだ。まさかイタリア代表のキャプテンと一緒の居るとは思いもしない。
「フィディオ・アルデナ？！」
「あれ、いっちゃんも知り合い？フィディオって凄いね」
肩を竦めたフィディオはトランクケースのローラーを地面に添えるように置き、風丸に軽く挨拶をした。
「イタリアエリアで人助けをして水に濡れてしまったんだ、あまり怒らないであげて欲しい」
「人助けで濡れたって…お前また飛び込んだな？」
「おっと…」
前科持ちでした。
頬をつねられ、らって〜と涙目になりながら必死に仕方ない！安全確認はした！と風丸の手を押しのける。
「あ！フィディオ、今日はありがとう！またちゃんとお礼させて！」
「え、あ…うん」
手を握り、約束！と上下に振った七汐はトランクケースを手に持ち
全く名残惜しさも感じない笑顔。
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
