💫ㅤ嫌い、嫌い、大っ嫌い ページ49
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影が刺し、揺れるコースティクスを見上げる。
そこには星空が瞬く様な瞳をしたフィディオが居た。
海の底に隠れるような七汐へ手を伸ばす。
そんなフィディオの胸元から浮力によって、ペンダントが揺れ。淡い光を反射していた。
“どうして”
込み上げる想いに、七汐は胸を締め付けられて。とっ、と底を蹴り上げフィディオの元へと舞い上がる。
手を取り合い、見詰める。泣きそうな七汐に眉を下げたフィディオは抱き寄せた。
海面へと顔を出し、困惑する七汐にフィディオは真っ直ぐに言葉を届ける。
「ごめん、約束を破ってしまって…」
「〜ｯ、彼女さんがいるなら！期待させるようなことしないで!!」
胸板を叩き、酷いよと訴えかける七汐。
思わせ振りな態度で、まるで好きだと言われているように自惚れてしまう。なのに、その隣には愛らしい天使を連れた流星に人魚は海の底に帰るしかない。
「彼女なんていないよ、ルシェは」
「聞きたくない！もう！もう嫌だっ……こんな想い要らない！フィディオなんか嫌い!!大っ嫌い!!」
「A、」
フィディオの腕から離れようと必死に胸板を押し退けようと。
力で適わず、うぅっと唸るように涙を堪えた七汐はもううんざりだと強く、肩を押した。
その度に水が跳ね、頬へ髪へ滴が。
「フィディオなんか…っ好きになるんじゃなかった!!こんなの…っ
要らな────────ｯ」
ペンダントを投げ捨てようとした七汐の腕を掴む。
昼下がり、日が沈むにはまだ早い。けれど、七汐の世界は一瞬にして宵の空へと。
唇に触れた。
濡れた唇には、しょっぱい海の塩味が広がる。ぱちくりと瞬きをしていれば、押し付けるような唇に理解する頃には熱が全身を駆け巡る。
離せと言わんばかりに肩を押した七汐。
フィディオはゆっくりと離れ、真っ直ぐに見詰める。
その瞳に見つめられると、何も言えなくなる。全てを委ねたくなるほどに。
「要らないなんて言わないで……」
「だ、……って」
言葉に詰まる七汐はむき出しの感情にぼろぼろと涙を零し始める。
慌てたフィディオが濡れた指先で涙を拭こうと手を伸ばしても、振り払われて。
「ごめん」
「謝るくらいならキスなんてしないで!!なんなの一体!!」
最低！と感情を顕にフィディオへぶつかる七汐。
初めて見た七汐の表情が愛らしくて、もどかしいフィディオは理性を押し留め。「聞いて」と七汐へ懇願する。
ゆっくりと頬に手を添え、フィディオは微笑む。
「君が好きだよ」
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
