💫ㅤ待ち合わせの時間 ページ46
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天気に恵まれた日曜日の駅前。
晴天である水色の空に、燦々とした陽の光に目を細め、七汐は居心地が悪そうにスカートの裾を揺らした。
ハイカットの肌触りの良い白シャツに、チュールスカートがひらひら。
爽やかな空から深い宵へグラデーションが鮮やかなスカートを眺め、片足を上げ。
白を基調としたサンダルの先を揺らし、唇を甘噛み。
浦部に似合うと勧められた桃の香りがついたグロス。
「気合い入れ過ぎたかな…」
こめかみから白のリボンと共に編み込みをし、垂れたリボンを弄って。
今更ながら恥ずかしいな、と腕時計を見る。
待ち合わせの相手、フィディオが来るのはあと30分後。
「…早く来すぎた」
項垂れながらスマホを開き、いつの間にか届いていたメッセージに気付く。
そこには1時間程前にフィディオから…
「急用？」
首を傾げていれば、突然スマホが着信を知らせ鳴り出す。
『あんた今どこ？！』
「わ、リカちゃん。おはよ」
『おはよ♡ってちゃうわ！！どこにおるん！！イタリアの男は一緒なん？』
怒涛の勢いの浦部だ。前日からデートコーデの相談をしていたから予定は把握しているはずなのに。
「違うよ何か急用があるって今気付いて、どうしようかなーって」
『今駅？ちょっと動かんで』
突然切られたスマホにはたまた首を傾げる。
動くなと言われれば仕方あるまい、駅の自動販売機へと向かい水を購入していた七汐はスマホに映った『速報』の文字に引き寄せられる。
そこには空港に現れたイタリアの白い流星と、誰もが見惚れる美しい女性が居た。
「……ルシェさん」
急用はルシェと会うこと。
思わずペットボトルを落とし、ニュースに釘付けになる七汐。
慌ててボトルを拾い、近くのベンチへと腰をかける。
暑い夏なのに指先から体温が消えていく。燦々としていたはずの太陽の存在も忘れ、七汐は呆然と画面を見詰めていた。
「A！」
気が付けばフィディオと待ち合わせの時間。そこに現れたのは、誰よりも速く駆け付けてくれる。いつだって頼れる存在。
「…いっちゃん」
「帰ろう」
「でも、」
「いいから帰るぞ」
強引に手を引かれ、抵抗することも無く七汐はその手を受け入れた。
なのに。ずっと繋いで育ったはずなのに、昨日まで触れていた手と違う事に胸が痛くて、涙が溢れそうになる。
「ばかみたい」
「ん？」
「結局私は陸に上がれない、想いも伝えられない人魚なんだ…」
「A…」
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
