💫ㅤ1週間 ページ36
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待ってなんかない、そういう七汐にフィディオは動揺してしまう。
胸元に確かにあの日2つに分けたペンダントをしているのに。
「恋人だって居るから？！叶わない恋はしないってもう決めたから！！」
脳裏に過ぎった天使の様に愛らしい少女。
目の前の少年はきっと、あの時の口約束を守りに来てくれたのだろうと、そして報われない私を突き放しに来たんだ。
何も言わずに姫と幸せに笑ってくれる王子ならよかった。
それなら人魚姫は言葉を届ける機会も、その胸元に突き立てる物も何も無いまま。
「恋人って…」
勢いよく伏せた顔。
恐る恐る見上げると、酷く傷付いたような顔をし。ハッとしたように顔を覆い、そうだよな…と顔を伏せていく。
「1週間、時間をオレにくれないかな」
「…1週間？」
勢いよく振り向き、突然の提案をするフィディオへ首を傾げた七汐。
何のタイムリミットだろうか。不思議そうな七汐に、フィディオは水に濡れた手を取り真っ直ぐに見詰める。
「っ、」
その瞳にみられると体に緊張が走って 一瞬たりとも目を離せなくなる。
「…ダメ？」
縋るような声に、少しだけ上目遣いになるフィディオ。どんな時間を過ごせば己の容姿という武器を最大限に行使できるようになるのだろうか。
悶えるような七は耳を真っ赤に染めて、こくりと小さく頷くことしか出来なかった。
「やった！」
嬉しそうに笑うフィディオがあの日見た笑顔と何も変わらないことに気付いては、心臓が鳴り止まない。
「そういえば…練習の邪魔してたよね？ごめん…」
時計を見たフィディオに釣られて時計を見た。ううん、と首を振りゆっくりと立ち上がる。
「今日は競泳用のスペース無いからオフなんだ」
「あれ？じゃあ何で…」
ここに居るのだろう、そう不思議そうなフィディオはしばらくして直ぐに納得した。
超常現象を起こす妖精的な存在が居たら、もし七汐が本物の人魚なら。
水と触れ合うのに理由は必要なく、そこに当たり前の様に在るだけ。
「お腹すいたしそろそろ帰ろうかな」
「…そういえばオレもお腹すいてきた」
立ち上がったフィディオが、すっかり濡れてしまった服を絞りながらどうしようか…と呟く。
このままホテルへ戻るにも、フロントを通るのに気後れしてしまう。
「着替えは？」
七汐に聞かれ、肩を竦める。着替えを持ち歩くのは恐らく七汐くらいだろう。
「…支度してくるから、少し待ってて」
「ok」
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
