💫ㅤ世界への道標 ページ29
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イタリアの白い流星がプロチームと契約を交わしたと、情報を目にし。
天使と笑い合う姿を見てしまったあの日から、連絡先を消した。
もう、あの人との繋がりは胸元に揺れるペンダントだけ。
3年生へと進学した七汐は、他の部員達が来る前の貸切状態のプール。
中央で漂う様に浮かんでいた。
幼馴染が卒業し、桜が散り青い木々が生い茂り出した5月。
「七汐〜、まだ先輩ロス中？」
屋内プールに響いた友人の声に、七汐は気付き。
ゆっくりと近くまで泳ぎ、何て？と首を傾げる。
「風丸先輩と上手くいってないの？って、聞いたの」
「あー、そもそも付き合ってないよ」
もう時効でしょ、と七汐はプールから出て座り込む。
まだ肌寒い七汐へタオルを手渡し、どういう事？と今度は友人が首を傾げた。
「いっちゃんがモテモテで大変だっからそういう事にしようってなったんだ〜。丁度付き合ってるって噂もあったからさぁ」
「まじ？」
そういうこと。と七汐は笑い足をプールへと付けて水を跳ねさせて遊ぶ。
それに…親しい間柄の人達は知っている。
七汐がイタリアの白い流星をまだ想っていたことを。
「あ、そういえばコーチが探してたよ？」
「んぇ？」
もうプールに居るはず…と伝えてあるから来てくれると思うんだけど。姿が見えないんだよねと肩を竦めた友人。
何の用事だろう？と首を傾げていれば、書類を手に丁度話に持ち上がったコーチがやって来た。
「七汐ー！」
「プールサイドでは走らないでくださーい」
冷やかす七汐に応えるよう、ゆっくり歩き出したコーチが2人の元へ。
「ね、七汐。入学して直ぐに留学とか世界レベルで水泳やりたいって言ってたの覚えてる？」
「…はい」
あの時はまだ、世界で活躍すればいつか彼と会えると信じていた。
水に浸かっている指先が冷えていく感覚に、七汐の瞳は影を落とす。
「行こう！世界大会！！」
「……っは？」
目をぱちくりとさせ、友人と何度も見つめ合い、お互いの頬をつねる。
「いひゃい」
「ちょ、七汐まじ痛い」
手を離し、コーチを凝視した。
「七汐のレベルなら十分世界で戦えるよ」
「〜〜っ！！世界！！」
わっと！立ち上がった七汐は瞳をきらきらと輝かせた。
「世界大会やりたい！！泳ぎたい！！もっと速い人達と競い合いたいっ」
それは、あの日。
生い茂った芝生を舞台に、熱い試合を魅せられた日から願っていたこと。
「やったぁぁーっ！！」
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
