🫧ㅤデート ページ25
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フィディオの言葉に七汐はぱちくりとさせる。
「え？じゃぁ、何で…？」
「なんでって…そりゃ」
口篭るフィディオは、ジャケットの襟を軽く寄せ顔を少しだけ隠す。
視線を逸らすことなく真っ青な海が見つめるような七汐の瞳。
「……君が喜ぶと思って」
頬を染めていくフィディオに、釣られたように七汐の頬も染まり出す。
硬直した2人に店員がふわりと微笑みオススメですよ、と。
「ん〜美味しかった」
上機嫌でお店を出た七汐は腕を伸ばす七汐。
「喜んで貰えてよかった」
「美味しかったからね、それに可愛いフィディオも見れたし」
「それは忘れて…」
さあ行こうか、と手を差し出すフィディオに七汐は元気に手を取り歩き出す。
ゆっくりとイタリアエリアを歩くだけでも七汐にとっては新鮮で。
フィディオも練習に明け暮れていた為、イタリアエリアを満喫したのは今日が初めてだった様で2人は目を輝かせながら街を歩いた。
「う〜〜〜ん！！楽しかったぁっ」
ベンチへと腰掛け、七汐は手に持った紙袋達を隣へと置き。横に座るフィディオを見詰めた。
少しだけ重心を前にし、足を揺らしながらフィディオを見上げる。
「うん？」
近くで購入してきたドリンクを七汐へと手渡したフィディオが首を傾げる。
「フィディオって、凄い人気者？なんだね」
「そうかな？」
「だってすれ違う人みーんなっフィディオのこと見てたよ？」
「あぁ、それはイタリア代表だから」
そう？と首を傾げながら、渡されたドリンクを飲む。爽やかな柑橘の香りがふわりと広がる。
「ん、おいし」
「でしょ？」
嬉しそうに笑うフィディオがこっちは炭酸だよ、と持っていたドリンクを差し出す。
「んわ、パチパチする…なんか日本のより強い？」
「そうなの？」
でも美味しい！と笑う七汐にフィディオはふわりと微笑む。
日が傾き初めた空。水平線に引き寄せられる太陽に七汐は何となく見詰めていた。
フィディオもただ、海を眺めていた。
「…ねぇ、フィディオ」
「…ん？」
海を眺めながら、七汐は思った事を素直に言葉にする。
「もう会えないのかな」
フィディオの手に力が籠る。
何となく、分かっていた。国籍が違う2人はこのサッカーの祭典が終われば母国へ帰る。
そうなれば、今みたいに気軽に会うことも。
連絡ですら儘ならない。
きっと、FFIの思い出の1つの出会いなのだろうと。
「私、忘れたくない…」
真っ直ぐに見詰めた七汐の瞳は、波が揺れるように。
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
