🫧ㅤ連れ出す ページ19
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オルフェウス対リトルギガントの試合。
七汐は中継でその様子を見ていた。手も足も出ることはなく、チームの最大の武器であったカテナチオカウンターも意味をなさず。
オーディンソードはゴールネットを揺らすことは無かった。
イタリア代表 オフェウスは惜敗した…。
薄暗い空気を纏うオルフェウスのメンバーは、イナズマジャパンとの再戦を前に立ちはだかった大きな壁に、為す術もなく。
自室に篭もり、悔しさの涙を堪える者や、体に溜まった悔しさと憤りを吐き出すようにボールを蹴る者。
「……」
影山東吾の動画が流れる自室で、フィディオはベッドに仰向けになり目を閉じていた。
圧倒的な力を前に、何も出来なかった無力さ加減を忘れることは無いだろう。
通知のならない携帯に、中継を見ていただろう七汐の戸惑いが理解出来る。
間違いなく優勝候補だったオルフェウス。
そしてダークホースだったリトルギガント、イナズマジャパン。
「〜っ」
奥歯を噛み締め、優勝したかった悔しが胸に込み上げてくる。
どれだけ時間が過ぎたかわからない、ふと携帯の振動で目を開いたフィディオは、咄嗟に着信に応答してしまった。
「はい！」
元気よく返事をしたフィディオは、声を聞き目を見開いた。
慌ててカーテンを開け窓を開き、地上を見下ろし隈なく探す。
「……A」
小さく名前を呼べば、左右を確認した小さな頭部が見上げ、窓から身を乗り出したフィディオへと手を振る。
「ちゃおーっ」
へへっと嬉しそうにはにかむ七汐に、フィディオはどっと押し寄せた感情に胸を抑える。
「待ってるね」
携帯越しに聞こえる声に小さく頷けば、満足そうに七汐は門へと駆け出していく。
慌てて上着を羽織り、部屋から飛び出したフィディオは外へと走り出す。
門を勢いよく飛び出したフィディオは、壁に寄りかかる七汐を見付けほっと肩を下ろす。
「あ、寝癖」
「え？本当？」
慌てて髪を梳かすように触れたフィディオに、七汐はふふっと笑う。
嘘だよ、と目を細める七汐にフィディオはやられた…と髪を揺らし、釣られたように笑ってしまう。
「ほら、早く行こう！日が暮れちゃうから」
「行くって何処に？」
「着いてからのお楽しみ！」
七汐がフィディオの手を引いて走り出した。
イタリアの街並みに駆け出していく2人の後ろ姿を、自室から眺めていたアンジェロが嬉しそうに見守っていた。
「よかったな、フィディオが出かけて」
「彼女には感謝しないと、ね？」
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楸(プロフ) - るふさん» フォロリク送らせていただきました！ (8月7日 23時) (
レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 楸さん» え！よろしいのですか…！プロフに飛んでいただければTwitterリンク貼っているのでぜひ…！ (8月7日 23時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» 確認してみたところまだ復活できました!!検索では反映されないと思うので、宜しければこちらからフォローへお伺いします (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - るふさん» まだまだ書きたかったシーンはあったのですがありがとうございます！占ツク用は削除してしまいまして…特に夢小説の事は一切更新されないアカウントで宜しければお伝えすることはできます！ (8月7日 11時) (レス) id: f754f3bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
るふ(プロフ) - 返信ありがとうございます…！久しぶりに夢小説読んで泣きました(感涙)ぜひ楸さんのTwitterフォローさせて頂きたいのですがリンクから飛べず…アカウントの方は削除されておられますかね？？差し支えなければお返事いただけると幸いです！ (8月7日 1時) (レス) id: 8aec098e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2023年6月28日 0時
